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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/04/09 

Vol.4  「春一番!」

執筆 足助病院職員

診療放射線技術科技師長  平野 実

「春一番」と聞くと、キャンディーズの歌詞にもあるように「もうすぐ春ですね!恋をしてみませんか?」とイメージされる方が少なくないと思います。
しかし、天気予報で紹介される「春一番」は、冬から春の季節の変わり目において、最初に吹く強い南寄りの風のことを云います。
「春一番」の語源は、いろいろな説があるそうですが、今から160年前の安政6年(1869年)2月13日、長崎県郷ノ浦町で、長崎県五島列島沖に出漁した漁師53人全員が、春の強い突風で遭難した事故がありました。
これ以後、郷ノ浦町の漁師らが、この南からの強い風を「春一」または「春一番」と呼ぶようになったと云われているそうです。

皆さんが思っているイメージとは違い「春一番」は、海難事故、融雪洪水、雪崩、日本海地方ではフェーン現象で大火などを引き起こすことがあり、「災害を引き起こす可能性があるので気を付けましょう」と注意喚起する意味で使われています。

「春一番」という言葉のイメージを良くとるも悪くとるもあなた次第です。
新学期を迎えるあなた!新年度を迎えるあなた!新しいことに挑戦するあなた!
社会の荒波に飲み込まれることなく、心晴れやかに新緑の春を迎えるために自分自身の「春一番」を見つけてみては如何でしょうか?
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