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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/10/20 

Vol.415 「アドレナリンの偉大さ」

執筆 足助病院職員

企画室長 日比敦郎

今回も野球のお話です。
我らがジャイアンツも優勝を逃し、当院野球チームも厚生連球技大会で初戦海南病院に惜敗するなど、野球の面では失意の秋を迎えております。
そんな中、当院のエースピッチャーもかなり肩を酷使してきたので、今後はみんなでフォローしながら負担軽減しようということになりました。
言い出したのは私ですので、まずもって私が模範を示さねばなりません。足助リーグはあと2試合残っているので、この2試合はエースを登板させず乗り切ることになりました。
先発投手はもちろん私です。投手として復活するために諸々トレーニングを積んできたつもりでしたが、この日は体調が最悪でした。二女から拾った風邪が中々軽快せず、咳だけが2週間ほど続きました。
それに加えて当直明けと、結構な条件が揃った中で2年ぶりの登板です。
やや咳き込みながらの投球練習、カーブが曲がりません・・。
試合開始です。やはりストライクが入りません。先頭打者を四球で出します。
このままズルズルと失点してしまうのか・・その時転機が訪れます。
今年度加入のルーキー捕手のK君が2塁盗塁を阻止してくれたのです!
長年捕手育成が課題だった我がチームですが、2塁盗塁でアウトを獲るのは初めてのことでした。私は何もしていませんが、1アウトをいただいてしまいました。
これはだらしない投球はできないと発奮したのでしょうか、その後は見違えるようにストライク先行のピッチングで、なんとか試合を壊さずに投げることができました。
元投手の当院不動の遊撃手、Tk君もニヤニヤしながら「日比さん、今のボール今日イチっすね!」などと、まだ3回表なのに今日イチなどと高みの見物発言です。
ただ、カーブが全く曲がらないので単調なピッチングとなり、打たれ始めます。
ピッチャーというのは体力的なスタミナと精神のスタミナがあります。体力的なスタミナは1イニングで既に切れておりますので、あとは精神のスタミナです。
打たれたり、四球を出したりすると削られます。私の様な自分本位な投手は味方がエラーしても削られます。・・・限界が近づいてきました。
そこでもう一つの転機が!
なぜか相手打者が次々と空振りをし始めるではありませんか!明らかに球威は落ちているし、ストレートしか投げていないのになぜだ?
しかも名手K君がなぜかポロポロと投球をはじき始めました。球が遅すぎて取りにくくなっちゃったかな・・などと考えていました。
これは試合後のK君談ですが、何でも急にボールがブレたり落ちたりするようになったので取りにくかったとのこと。恐らくですが握力が無くなってきて、チェンジアップのように球が抜けてしまったようです。
本人は全力ストレートで腕を振っているので、これは打者はタイミング取れないですね。意図せずお手本のようなチェンジアップを投げられたので、なんとか持ちこたえることができました。
これは新球取得か!ジャイアンツの竹丸投手みたいに三振が取れるかも!?今週末に今シーズン最終戦が控えているので、試してみようと思います。
それにしてもアドレナリンというものは凄いですね。この登板で風邪も2週間続いた咳も吹っ飛びました!
代わりに1週間ほど左腕の挙上が困難になりました・・。

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