MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/01/07 

Vol.55  「ねずみ年」

執筆 足助病院職員

地域医療連携課係長 山本雅和

新年あけましておめでとうございます。
今年はオリンピックイヤーで、夏の暑さにいささか不安を覚えるものの日本中が盛り上がる年になりそうです。
また昨年で干支が一巡し、干支の筆頭である「子(ねずみ)」から始まる年でもあります。
ねずみと言えば、昨年10月にハリネズミの女の子を我が家に迎え入れました。愛くるしい姿で最近ペットとして注目をあびているハリネズミですが、実は飼育にはかなり気を遣う生き物です。
日本で飼育が許可されているハリネズミは、ヨツユビハリネズミという種類になり、体長は成体で20㎝程。寿命は3~5年と言われており、野生下では昆虫を主食に生活しています。
まず驚くのは、ハリネズミと名前がついていますが、実はモグラの仲間になります。ネズミのように固いものをかじるようなことはせず、むしろ固いものは苦手です。
非常に憶病な性格で、ちょっとしたことで背中の針を立てて丸まってしまいます。(その姿もかわいい💛)嗅覚と聴覚に優れる反面視覚は弱いと言われています。
人に懐くことはありませんが、人に慣れることはあるため、根気強く接することで、針を立てることなく触らせてくれるようになります。準夜行性の動物なので、昼間は寝て22時頃から活動を始めるので、飼い主が触れ合う時間は夜が基本です。また、暑さ・寒さに非常に弱く、温度管理が重要になります。
単独行動の動物なので、多頭飼育は禁物で、各個体にケージが必要になります。非常に繊細で変わった生き物ですが、食べ物はハリネズミフードが市販されているので、野生下のように昆虫を与える必要はありませんし、鳴き声もないのでご近所に迷惑をかけることもありません。
また砂浴びをするなど非常にきれい好きで、トイレを覚える個体もいます。排泄物をきちんと処理していれば匂いが気になる事はほとんどなく、ペットとしては悪い事ばかりでもありません。我が家のハリネズミも毎日愛くるしい姿を見せてくれますが、寒いこの時期はケージの外に出すことが難しく、暖かくなる春を待ち遠しくしています。
ねずみ年にあやかって、少々種類は違いますが、我が家に福をもたらしてくれるようにたくさんかわいがるつもりです。
ハリネズミに会ってみたい方は、名古屋や岡崎に直接触れ合うことができるハリネズミカフェがあるので、ぜひ行ってみてください。
足助病院コラム
コラム一覧へ戻る