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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/01/31 

Vol.60  「『継続すること』 ~運動神経が鈍くても~」

執筆 足助病院職員

事務係長 加藤 貴之

私は、運動神経が他の人に比べると大変鈍いです。しかし、体を動かすことは大好きです。
今も笑いを提供出来るほどぎこちない動きをしていますが、あるスポーツを定期的に行っています。
先日、子供の部活の練習試合を見に行きました。子供も自分と同じスポーツをしています。
見ていると「あー!」とか「そこでなんでそんな動きをする」とつい熱が入ってしまい、出来ないくせにアドバイスをしてしまいました。
ただ、娘は、自分の子供なので決して運動神経が良い方ではないのですが、「これを頑張る!」と決めたら本当に一生懸命取り組む子なので、今では自分より上手になっており、嬉しさと悔しさが入り混じった気持ちでいます。
ちなみに自分は、本当に上達が遅く、小学校の頃、子供会でソフトボールをやっていました。
しかし、あまりの下手さに父親が悔しさと歯がゆさで気持ちが抑えきれず、皆の前で怒らざるをえなくなってしまいました。
父には「大変申し訳ない」という気持ちと「出来ないものはしょうがないだろう」という苛立ちを常に持っていました。
中学でも動きの悪い自分に、普段怒らない顧問が我慢の限界に達して鬼の形相で交代を告げ、そのまま数分間直立不動で指導を受けました。
仲間と集まった時の伝説のネタになっています。

「体を動かすこと」は、いざやろうとするとなかなか時間が作れないし、行動に移しにくいと思います。
運動が苦手、運動神経が悪いと思っている人であればなおさらです。
しかし、体を動かした後の爽快感や達成感は、何とも言えません。今後も続けられる限り定期的に体を動かしていこうと思います。

~体を動かすことの意義・効果・方法~
●なぜ運動しなくてはいけないのか
1.生活習慣病の予防
 食べ物から摂取したエネルギーと運動により消費したエネルギーがバランスよく保たれていることが健康の為に良い状態であるため。
2.筋力やからだ機能の維持
 人間は持っている機能を使わないと驚くようなスピードでその機能は低下していきます。
 筋肉量は成長期に増え、その後加齢とともに減少していきます。しかし筋肉は骨とは違って、いくつになってもトレーニングを行えばその分増やすことができる組織です。
●精神的な効果
・認知症の低減
・不定愁訴の低減
・気分転換やストレス解消
●どのくらい運動したらいいの?
 以下を参考に運動量を調節してみてください。
1.今より1000歩多く歩く!
そこで日常生活の中で「今より10分多くからだを動かしましょう」という指針が厚生労働省より出されました。たとえば階段をつかう、少しの距離は歩く、電車では立つ、買い物はかごを持つでなどがあります。無理をしないで自分にできることを考えてみると良いかもしれません。
2.週2回 30分の運動
また息がはずむような運動を30分以上、週2回行うことも提唱されています。楽しく継続して行うことができる運動をみつけ、習慣化されることをおすすめします。
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