MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/03/31 

Vol.72  「秋のさくら」

執筆 足助病院職員

放射線技術科技師長 平野 実

桜といえば「ソメイヨシノ」が思い浮かぶと思います。
四季が豊かな日本の桜は、数百万年前から自生していたと云われており、様々な自然環境に合わせて600以上の種類があるといわれています。その中の代表的な桜が「ソメイヨシノ」で、漢字では「染井吉野」と書きます。
この「染井吉野」は、日本固有の「オオシマザクラ(大島桜)」と「エドヒガン(江戸彼岸)」の異なる種を交配させて繁殖させたものであることが遺伝子研究で判明しています。

では皆さんにお尋ねします。~桜の原産地はどこかご存じでしょうか?~
私も最近、あるテレビ番組で知ったことですが、桜の原産地は、日本から遠く離れたヒマラヤの国ネパールだそうです。
桜の起源は、数千万年前にネパールの丘陵地帯で生まれた「山桜」だったと云われています。
それが、ビルマの山岳地帯→中国雲南省→福建省→日本へと続く温帯ベルトを鳥に運ばれてきたそうです。
ネパールは、世界最高峰のエベレストを有するヒマラヤ山麓の国で、高地には氷河や永久凍土があることから極寒の地だと思われています。
しかし、国土の大部分は高地でも低地でもなく丘陵地帯であるそうです。
気候は温帯に属し日本よりやや暖かく、首都のカトマンドゥの平均気温は東京をやや上回り、ちょうど奄美大島と同じ緯度にあります。
そして、ヒマラヤ山麓の「山桜」は、11月頃の秋に白い花を咲かせるそうです。

日本の桜に飽きた方は、ぜひヒマラヤ山麓ネパールを旅してみてはいかがでしょうか!!!
「そんなの無理でしょ」と思っている方にとっておきの情報を特別にご提供させて頂きます!!!
なんと!静岡県立熱海高等学校門前で毎年11月にヒマラヤ原産の白い桜を見る事が出来ます!!!
(1968年にネパールのビレンドラ王子からヒマラヤザクラの種が送られたそうです)
春に咲く「染井吉野」で物足りない方は、11月にヒマラヤザクラ花見ツアーは如何でしょうか!!!
足助病院コラム
コラム一覧へ戻る