栄養科 川瀨文哉
こんにちは。管理栄養士の川瀨です。
新型コロナウイルス感染症への対策として十分に栄養をとって免疫力を上げるべきと様々なところで聞きますよね。
しかしながら、特定の栄養素や食品を食べることで新型コロナウイルス感染症を予防できるという強い科学的根拠は存在しません。
国内外における複数の栄養学会からの提言1,2)では十分な栄養素を摂取できていない低栄養という状態は新型コロナウイルス感染症における予後を悪化させる要因であることが指摘されているため、極端に体重の少ない方などはエネルギーなどに配慮した充分な栄養素を摂取することが重要です。
一方で、外出の自粛や在宅勤務などにより家にいる時間が増えた方も多いかと思います。
また来月の長期連休にはさらに家にいる時間が長くなることが予想されます。
家にいる時間が長いと、ついついお菓子を食べすぎてしまったり、お酒を飲みすぎてしまったりして栄養バランスが崩れることも多いですよね。
そこで、家で気を付けるべき栄養のポイントをこの場で発信させていただきます。
① 食べ過ぎを防ぎましょう
お菓子をだらだら食べてしまうとついついエネルギーを摂りすぎてしまいます。お菓子を食べるのであれば1日あたり100-200kcal程度にしましょう。せんべいであれば2枚程度です。また、食べているエネルギー量の評価には体重の変化を見るのが一番簡単です。なるべく毎日同じタイミングで体重計にのり変化を把握するようにしましょう。
よければ日本栄養士会のHPも参考になさってください。
https://www.dietitian.or.jp/important/2020/3.html
1) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療と予防に関する栄養学的提言-JSPEN12の提言- 臨床栄養代謝学会
https://www.jspen.or.jp/covid-19/
2) ESPEN expert statements and practical guidance for nutritional management of individuals with SARS-CoV-2 infection 欧州臨床栄養代謝学会
https://www.clinicalnutritionjournal.com/article/S0261-5614(20)30140-0/fulltext