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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/05/12 

Vol.78  「「きちんと和食」してみませんか?」

執筆 足助病院職員

栄養科 川瀨文哉

こんにちは。管理栄養士の川瀨です。

連休明けまではstay home 週間ということで、これまでになく家で過ごす時間が長くなることが予想されますね。
最近では家にいる時間を利用して普段では作ることのできないこだわった料理を作る方も多いのだとか。
そこで今回は「きちんと和食」をおすすめします。
ニュースなどをよく見る方であればご存知だろうと思いますが、平成25年に和食はユネスコ無形文化遺産に登録されました。
その際に和食の特徴として以下の4つが挙げられています。
(1) 多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
(2) 健康的な食生活を支える栄養バランス
(3) 自然の美しさや季節の移ろいの表現
(4) 正月などの年中行事との密接な関わり

管理栄養士としては、栄養バランスが評価されるというのは大変うれしいことです。
一言に栄養バランスといっても大変難しいですから、ここではひとつ一汁三菜を意識してみましょう。
一汁三菜とはごはん一膳と汁物一杯に、メインのおかず1品と野菜などの副菜2品で構成される食事パターンのことです。
またここに、季節の食材を使って彩り豊かに仕上げましょう。こうすることで食欲をそそり、今話題の“インスタ映え”になります。

今回は「きちんと和食」ですから、もう少しこだわってみましょう。
以前にとある小料理屋の大将にお聞きしたのですが、食材の旬というのは必ずしも統一しないのも素敵なのだとか。
例えば今の季節であれば、春の終わりと夏の始まりの2つの食材を楽しめるわけです。春菊やタケノコを食べながら「春ももう終わりだね~」なんて話したり、インゲンやキュウリを食べて「あっという間に夏だな~」なんて話したりするのもいいかもしれませんね。

といっても知ったかぶりは厳禁ですよ。古典落語の「酢豆腐」では知ったかぶりによって若旦那が腐った豆腐を食べさせられるはめになっています。
今はインターネットがありますから知識まできちんと調べてから話してみてください。

みなさんも「きちんと和食」に挑戦してみてくださいね。


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