病棟課長 鈴木智穂
コロナ渦にて、今年の高校野球は春のセンバツも夏の甲子園も中止となりました。
球児にとって夏の大会は特別なものであり、球児たちだけでなく監督、コーチ、そして親御さんも残念に思っておられるのではないかと思います。
何故こんなことを言うのかと申しますと、私の息子たちも野球少年だったからです。
小学校から少年野球を始め、毎週土日、祝日も練習・試合ばかりでした。
私も、毎週の弁当作りや送り迎え、たまに回ってくるお茶当番(監督やコーチにお茶を出したり、子供たちの健康管理をします)、試合の応援に精を出しました。
もちろん、仕事をしながらでしたので、長男が豊田で高校野球をし、次男が藤岡の野球クラブに通い、三男が足助で少年野球をしていた時分には、「自分の身がいくつあっても足りない」と思うこともありました。
しかし、そんな時間はあっという間に過ぎ、今では本当に良い思い出です。
なによりよかったことは、子供たちの姿を眺めながら、母達との他愛のないおしゃべりが楽しかったこと、そして、子供たちの応援を通して母達にも団結が生まれ、良い仲間ができたことです。
今でも思い出に残っているのは、長男の夏の大会の壮行会に向け、母達で千羽鶴を作ったこと、そして母達全員が子供たちの学生服を着て「フレ~フレ~」と本格的な応援団を結成し披露したことです。
母達の思いが届いたのか、その年は4回戦まで勝ち進むことが出来ました。
長男が高校を卒業して、もう5年以上経ちますが、母達とはいまだに仲が良く、毎月のように飲み会を開催しています。
今はコロナの影響でそれもできない状況ですが、コロナが落ち着いたら、また皆で集まって他愛のないおしゃべりがしたいと楽しみにしています。
来年こそは、球児たちが夏の大会で今までの成果を思いきり発揮できますように・・。