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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/07/31 

Vol.92  「高校球児の覚悟(続編)」

執筆 足助病院職員

企画課長 日比敦郎

今年も甲子園の季節がやってきました…という書き出しのコラムを1年前に書きました。
私事ですが、この1年の間に有機ELテレビを購入したのも、4K放送の甲子園中継を見るためであったと言っても過言ではありません。
それだけに今年の春夏甲子園が中止となったときは、本当に悲しくて、悔しくて、やるせない思いで、仕事を休み・・・そうになるくらい落ち込んでいたら、先日扁桃炎で高熱がでて、本当に仕事を休む羽目になりました・・・。
折しも、今年は私が勝手に大ファンになっている中京大中京高校が優勝候補に上がるほどの前評判であったため、中止のショックはさらに大きいものとなっていました。
しかし先日、春の選抜に出場予定であった高校は1試合限定で、交流戦という形ながら甲子園で野球ができるというニュースが流れ、飛び上がるほど喜びました。(私は中京OBでも元甲子園球児でもありません。)
そこで、1年前のコラムを思い出し、皆様にお伝え忘れたことがあることに気が付きました。
前回のコラムでは「負けを覚悟した球児の表情は晴れやかで、素晴らしいプレーを見せてくれる」ことを記しました。
「これが高校野球の集大成」と悟った瞬間、勝ち負けのプレッシャーから解放され、一人の野球好きとしてプレーするからなのでしょう。

ここからがお伝え忘れたことです。
夏の甲子園決勝はテレビ越しでも独特な雰囲気なのが分かります。勝っても負けても最後の試合だからです。この最後の2チームは試合開始から「集大成」なのです。
奇しくも、今年の交流戦は各チーム1試合のみです。組まれた16試合すべてが決勝戦であり、高校野球の集大成となります。
見る側も覚悟して、たった9イニング・3時間程度のゲームにすべてを注ぎ込む高校球児たちのプレーを見届けたいと思います。
なぜかディスプレイが霞んできたのでこの辺で・・。
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