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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/08/21 

Vol.96  「夢・挑戦・努力そして幸福」

執筆 足助病院職員

放射線技術科技師長 佐藤美嘉代

「奇跡は起こるものじゃない、起こすものなんだ」
昇格試験の朝、ラジオからコブクロの「奇跡」が流れてきた。
胸に込み上げてくるものがあり、涙が出てきた。
あの頃、子供と私の合言葉は「奇跡を起こすよ!」だった。
子供たちの受験のたびにこの曲を私は聴いていた。
子供たちの受験は決して簡単なものではなく、いつも挑戦をしていく形だった。
そんな奇跡を勝ち取ることに挑戦する子供たちに私は、「本当に合格をしたいと思うなら、頑張って、頑張って、自分で奇跡を起こそうね。怖いけど戦っていくよ。」とよく話をした。
でも子供以上に不安で押しつぶされそうな想いだったのは私自身で、一人で子供を育てていくと決め、強くなったつもりでいたが怖くて何度も泣いた。
愚痴も弱音も一言も言わない息子、不安でよく泣き、弱音を吐く娘、どんな時も二人の子供たちに「頑張れ!」と、エールを送り続けてきた。
子供たちは願いを叶えるために果てしない努力をしてきてくれた。
そしてその願いが叶った時の感動は計り知れないほど大きなものだった。
あれから私も子供たちに負けないようにいくつかの試験に挑戦してきた。
今回も息子からは「頑張れ」という言葉は聞けなかったが「奇跡は起こせそうか?」というメールは届いた。
  
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