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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/05/22 

Vol.391 「あすけお天(元)放談 episode 1 -気象予報士への道-」

執筆 院長 小林真哉

昔から、自然現象と体調との関連には注目していましたが、幼少時に寒いとおしっこが近くて慌てたり、学校行事の度に寒い冷たい体育館でおなかが緩くなりあぶら汗を流したり、大人になってからは春うららで風がある日は、目がショボショボ、お鼻がムズムズなどです。

足助病院勤務は、自然豊かな地域に毎日向かうので自然と四季の変化や気温の変化が身をもって感じられるようになりました。
患者さんの動勢は気候、気温、湿度等に大きく影響されます。
もちろん、日常生活を送る中や、他業種の事業運営でも、天気・気候はとても重要な因子です。 
その想いが度重なり気象の世界に興味がわいてきました。

常日頃、メディア内では慣れ親しんでいる天気予報を伝える気象キャスターさんの多くは気象予報士のライセンスを習得されており、そのような訳で私の興味は気象予報士にたどり着いたのです。
更には、〝合格率4%で超難関〟というフレーズで、闘志に火がついてしまいました。
気象予報士制度は1994年に防災情報と密接な関係を持つ気象情報を適切に利用できる技術者を確保することを目的として創設されました。
気象予報士になるには気象業務支援センター実施の気象予報士試験に合格し、気象庁長官の登録を受けることが必須です。
令和4年8月25日現在、11,273名が気象予報士として登録されていて愛知県では私も含め517人です。

【気象予報士試験科目】 
Ⅰ 予報業務に関する一般知識(60分間)
大気の構造 大気の熱力学 降水過程 大気における放射 大気の力学
気象現象 気候の変動 気象業務法その他の気象業務に関する法規
Ⅱ 予報業務に関する専門知識(60分間)
観測の成果の利用 数値予報 短期予報・中期予報・長期予報・局地予報
短時間予報 気象災害 予想の精度の評価 気象の予想の応用
Ⅲ、Ⅳ 実技試験1、2(記述式)(75分間)
気象概況及びその変動の把握 局地的な気象予想 台風等緊急時における対応
【合格基準】
学科試験:15問中正解が11以上   実技試験:総得点が満点の70%以上
気象予報士試験は1年度2回が通例で合格率の平均は約5%で、令和4年度は251/4173人と発表されています。
 
挑戦してみたくなった方、お声がけください。御一緒に勉強しましょう!
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