前のコラムで気象予報士への道のりについて記載させていただきました。
今日は、資格修得後の活躍の場についてご紹介いたします。
皆さんの目に頻繁に触れるところでは、テレビ局・ラジオ局・新聞社・ネットなどのメディア関連を介しての天気予報提供です。
経済活動の分野での貢献も多大で、商社や小売業者などでは気温によって売れ筋商品が変動します、例えば暑い日にアイスクリーム・ビール、寒い日は鍋の具が売れるなどがあります。
短期的には天気・気温予想により仕入れを決めるケースは多々ありますし、長期的な気象予測に基づいて生産・買い付け・作付け・収穫・品種の方向性を決めることも多く、経営には甚大な影響を及ぼしますので、社員に気象予報士が在籍している場合も少なくありません。
当然、気象庁・防衛庁など公的機関や研究機関にも在籍しています。
活躍できる場は多いものと思います。
そのうえで、気象データを活用して気候リスク(異常気象などの起こる可能性×その影響の大きさ)を回避する目的には以下のようなものがあります。
【安全保持目的】
鉄道の運行、建設工事の実施可否、ゴルフ場の落雷予測、熱中症の注意喚起、海釣り、登山者向け情報
【運営継続目的】
工場の稼働、電力需給管理
【長期的予定の立案支持目的】
農業・畜産業の年の出来高・出荷時期予想
【長期的な販促活動目的】
衣料品の製品計画
【効率化・コストカット目的】
来店数予測、ゴルフ場のキャンセル防止
【各種サービス事業の向上目的】
イベント開催可否、スポーツ観戦状況補助、各種webコンテンツでの情報提供ビール・洗濯・紫外線指数などの各種情報提供
次は、医療の世界ではどのように貢献できるかを見つめて参ります。