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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/06/01 

Vol.394 「あすけお天(元)放談 episode 4 -生気象学とは-」

執筆 院長 小林真哉

気象現象と実際の体の症状との関係はコラムVol.393で触れましたが、今日は学問としての気象と生命の関連です。
気象・気候と人間を含むあらゆる生物との関係を研究する学問を生気象学と言います。

国際生気象学会によると、「大気の物理的、化学的環境条件が人間・動物・植物に及ぼす直接、間接の影響を研究する学問」との定義しています。
欧米では植物生気象学や動物生気象学の分野に重点が置かれているようですが、日本の生気象学は人体生気象学が主流です。
近年は地球の温暖化が人体や生態系に及ぼす影響などの研究が多いようです。

人が健康に暮らしていく上で、気象の問題が切り離せない時代ですが、気象病の原因の科学的解明の研究分野には次の5つがあります。

1. 植物生気象学  2. 動物生気象学  3. 人体生気象学  
4. 宇宙生気象学  5. 古生気象学
上記の5つでその後、生態学の概念を入れ広い領域になりました。

日本では1962年に生気象学会が発足し、医学者、生物学者、気象学者、農学者の方々の手によりまとめられ、1~5の分野を網羅した上で日本固有の気象学的に特殊な立地条件に由来する気象病理や農業気象に特徴があります。
私が特に興味ある領域は分野3の人体生気象学ということになります。

生気象学のこととなると、ややニッチな世界となりますので・・・
ん? 『やや』・・・『だいぶ』、狭まめな世界?

生気象学をベースとして、日常利用に適した情報発信も見受けられています。最近では、天気痛のリスクを予測するウェザーニュースが3時間ごとに「安心」「やや注意」「注意」「警戒」の4段階で表示する「天気痛予報」があります。ウェザーニュースのアプリ登録をすると利用できるようですので、ご興味のある方はどうぞご利用になられたら如何でしょうか。

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