人智を尽くして、たどり着いた未来の兆しを的確に分析して知らせるのが気象警報です。
命を守るという点では医学と同じです。
日常的に目に耳にするものから、聴きなれないものの一部をご紹介します。
気象庁が発令するものには、大雨、洪水、高潮などの特別警報・警報・注意報があります。
【特別警報】警報の発表基準をはるかに超える大雨等が予想され、重大な災害が発生するおそれが著しく高まっている場合、特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけ、大雨・大雪・暴風・暴風雪・波浪・高潮特別警報の6種類の特別警報があります。
【警報】重大な災害が発生するおそれのあるときに警戒を呼びかけて行う予報で、大雨・洪水・大雪・暴風・暴風雪・波浪・高潮警報の7種類の警報があります。
【注意報】災害が発生するおそれのあるときに注意を呼びかけて行う予報で、大雨・洪水・大雪・強風・風雪・雷・濃霧・乾燥・なだれ・着氷・融雪・霜・低温・波浪・高潮注意報の16種類があります。
少し、聴きなれないものや誤解しやすいものを挙げてみます。
【乾燥注意報】大気の乾燥により火災・延焼等が発生する危険が大きい気象条件を予想した場合に発表されます。美容とは関係はありませんね。雪国では当たり前かもしれませんが、雪にかかわるものもあります。
【着雪注意報】雪が付着することによる電線等の断線や送電鉄塔等の倒壊等の被害が発生するおそれのあるときに発表されます。
【融雪注意報】積雪が融解することによる土砂災害や浸水害が発生するおそれがあるときに発表されます。
【低温注意報】低温による農作物の被害や水道管の凍結や破裂による著しい被害の発生するおそれがあるときに発表されます。医療とは関係はありません。
日本列島は東西南北に広がっていますので、気候で特徴的な注意報になります。
気象予報士受験時はこれらの用語を正確に暗記して、予報文作成をする実技試験があり、微妙な違いに少々苦労しましたことを懐かしく思いだしました。