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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/07/24 

Vol.408 「台風のお名前」

執筆 院長 小林真哉

先日、医師の会合で講演する機会を頂きました。
私は、内科一般を診療していますが、専門はと問われれば、消化器内科・総合内科・老年内科となります。
加えて、病院管理者・経営者の側面もありますので、講演依頼の場合の内容は上記のキャリアーに関連したことが多いのですが、今回は対象が普段からお顔の見える関係性の先生方であったので、あえての私のパラレルキャリアーでの講演内容を許諾していただきました。
〝あすけ お天気(元気)放談 -気象・防災・健康でつぐむ想い-〟1時間余り身近な気象にかかわる事象をお話ししました。
講演後、温かいお声がけを頂き素敵な経験ができました。
質問していただいた項目のいくつかについておそらく、皆さんも疑問に持っているだろうなと感じた幾つかをコラムのネタにいたしました。

質問は『台風の名前の付け方について』でした。
日本では、毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号とします。
従来、米国が英語名(人名)を付けていましたが、台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)では、平成12年(2000年)から、主に北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、同領域に共通のアジア名として、同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。
平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」のアジア名が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個のアジア名を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻ります。
140個のアジア名のうち日本からは、大気現象である台風とイメージ上の関連がある天空にあり、かつ、人々に親しまれていることから星座名に由来する名前10個を提案されています。
アジア名として採用するには、文字数が多過ぎないこと(アルファベット9文字以内)、音節が多くなくて発音しやすいこと、他の加盟国・地域の言語で感情を害するような意味を持たないことなどの条件もあります。
以下に日本の10個を挙げます。
【日本が命名した台風の名前】 テンビン(てんびん座)、ヤギ(やぎ座)、ウサギ(うさぎ座)、カジキ(かじき座)、 カンムリ(かんむり座)、クジラ(くじら座)、コップ(コップ座)、コンパス(コンパス座)、 トカゲ(とかげ座)、ハト(はと座) 
ちなみに2022年8月22日の台風10号はTokage(トカゲ)の名称でした。
2023年も台風が既に発生しています、台風進路予想図は120時間・5日前からの進路予想ですので、的確に情報を得て風水害に備えてください!

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