先日、或る団体の定例会に参加させていただきお話しさせていただく機会がありました。
仕事柄、様々なところで講義(大学の授業等)や講話(地域で)、講演(企業などで)、公演(? 我儘にSaxを聞かせる会)をさせていただくことがありますが、今回は〝たくわ〟でお願いしますということでした。
たくわ・たくわ・たくわ・・・耳慣れない言葉でしたので早速、深堀です。
卓話とは、会合で参加者全員を前にして自身の意見を発表することを意味して、様々な立場、経験を持つ人が担当するので、皆はとても知見を深めることができるとされます。
英語ではTable talkといわれ、例会の会食後における小演説のことを指し主にロータリークラブで用いられている言葉でもあるようです。
そもそも、卓の漢字にはテーブル・机の意味がありますので、円卓・教卓・座卓・食卓・卓上・食卓などの表現があります。
他にはずば抜けてすぐれている意味から使われる熟語に卓抜・卓絶・卓越・卓見・卓説・卓論・卓識などがあります。
更には、他より高く立つ様から卓立・卓然などの熟語もあります。
卓話の内容にもこのような期待が込められているのかもしれません。
〝意趣卓逸〟で〝高論卓説〟な〝博学卓識〟である〝名論卓説〟が出来たかはさておき、出席者の方々の反応はとてもよろしい卓話ができました。
いささか、〝卓〟にこだわったコラムとなりました。
※意趣卓逸:考え方が優れている
※高論卓説:程度の高い議論
※博学卓識:広く学問に通じていて、優れた見識がある
※名論卓説:見識の高い優れた意見