MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/08/21 

Vol.416 「へびだったんだ!」

執筆 院長 小林真哉

私の仕事の一つには書類の院長決裁があり、この4年半毎日のように繰り返してきています。
様々な報告書・見積もり・業績表と多くの書類が私のハンコが押されるのを待っています。
書類の表紙上に四角の欄よこに並んでいて、右から各課の課員・リーダー・係長・課長・室長と少なくとも3-5人の職員が目を通し捺印していきます。
それらに一つ一つ目を通すのが院長決裁の仕事内容です。
院長就任以来、20日/月として240日/年で、240日×15回捺印×4.5年としたら16200回捺印しています。
今日はそんなハンコのお話です。

表題の〝へびだったんだ!〟ですが、教科書に載っていてとても有名な国宝の金印、漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)の印鑑のつまみは蛇をかたどっていて、私自身は最近までへびとは知りませんでした。
金印そのものは、江戸時代に博多の志賀島(しかのしま)で発見され、現在は福岡市博物館に展示されており一辺2.3センチ、重さ108グラムの金塊でできています。
今度、福岡で学会があった折には実物を見てこようと勘案しています。

足助病院コラム

足助病院コラム

ハンコの押し方に意味があることもあるそうです。特定の業界では慣行と言われている「斜め押し」などですが、左から社長、部長、課長、担当と決裁印の欄とした場合、課長以下は左にやや傾けて押す慣習だというのです。
いかにも、社長さんの印にお辞儀をしている様子を模擬しているそうですが、真相は定かではありません。また、内容に賛成しかねる場合の小さな抵抗に「斜め押印」「横押印」「逆さ押印」が有るとか無いとか言われています。

勿論、16200回中の足助病院の決裁の欄には横や逆さの押印はありません。
左に傾いている押印よりは右に傾いている方が多いような気もします。
更には時々、私の院長押印欄に、既に押印されていることがありますね。
暮〇……と!
    

足助病院コラム
コラム一覧へ戻る