2023/08/28 Vol.418 「愛想」 執筆 院長 小林真哉 人は皆、若かりし頃は持ち合わせていなくても、年齢を重ねることによって身に纏うことができるようになるものが幾つもあります。 今日はそんな話題からのコラムです。 ギリシャ神話のなぞなぞに、スフィンクスが通りかかる人間に問いかけるものがあります。 「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足、この生き物は何か?」 答えはご存じの通り「人間」です。人は、赤ちゃんの頃は四つん這い、そして二本足で立つようになり、いずれ老人になり杖を利用して三本足になる、とい道理です。 若干、人の衰えを表すような話ですが、当院診療圏の皆様は、 健康寿命・幸福寿命が永いので当てはまらないと思います。 しかし、「転ばぬ先の杖」はとても大切です、お洒落な杖なんぞ準備されるのも一考です。 私自身も年を重ねることや生活環境の変化、立場の変化で人としての 風度(コラムVol.60)を醸成してきました。 (最近、な~にもない平坦な病院駐車場でつま先が引っかかり独り言で「おっ、あぶな~」とキョロキョロすることもたま~にあったりして…) コロナ5類後は飲食を楽しむ機会も増えてこの愛想を使うことありますね。 そうです、会計時の「おあいそお願いします」のフレーズです。 相手に対する好意や信頼の意味合いの愛想がなくなる「愛想尽かし」が省略され、「お」が付けられたのが「お愛想」です。 お店の方がお客さんに会計をお願いする時にへりくだった表現で使用していたようです。 現在では「お愛想」には「お勘定」という意味もあるので日常的に使用されているのです。 さて表題の〝愛想〟も年齢を重ねることによって身に纏うことができるようになると良いもの一つです。 〝あすけ愛〟と〝想う医療〟を推進している立場からすると、愛想の愛と想はいい組み合わせです。 これからも足助病院情報誌:あすけあい等の様々な媒体(Web広告・ホームページ・SNS)を通じて〝想う医療〟をお届けいたします。