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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/09/14 

Vol.423 「鶴と亀」

執筆 院長 小林真哉

5月の下旬、某公民館で〝院長小林の音楽とよもやま話〟でSax演奏をして参りました。
私の腕前は兎も角、Saxそのものを生演奏で聞くことが珍しいのと、私の軽妙な?お話がうけたので、会は大いに盛り上がりました。
 
皆様の会合の間に楽器等の準備をすまし外の駐車場で散歩しながら過ごしておりますと、幾人ものお姉様方、お兄様方が集まってくるではありませんか。
ざっと30-40人ぐらいはお見えでしょうか。
ふらっと近寄り話しかけてみます。

私『こんにちは、今日は会合ですか?』
姉様『ほうだよ!今日はね、足助の院長先生がきてラッパだかなんか吹きながらお話しするらしいわ。あんたは、そのお手伝いに来なすったのか?』
私『そうですか、それは楽しみですね』
皆様、日頃は白衣の私に慣れていますので、デニムとジャケット、黒マスクの姿では認識できません。
このままでは、いじわるなのでマスクを外して近づいて
私『それって、ラッパじゃなくてサックスと言っていませんでした?』
姉様『そうそうだわ、あんたさん、なんで・・・ありゃ、院長先生じゃないかね!若いね~』
と母親程の妙齢の姉様に褒められました。

結局、総勢50名を超える方々と楽しく交流をすることが出来ました。
後に、世話役の方からお礼の手紙が届きました。その中の文面の一部です。
『私たちは若くはありませんし、若くなることもできません。今の状態を維持するためにはどうすればいいのかを考える一日となりました。』

K.Hさん、もう答えは出ているのではないでしょうか?

このような会を企画し、皆でお出かけして集まり互いの健康確認をして、歌って楽しみ、お昼を食べながら次なる企画に想いを馳せる。
その日のお昼ご飯はいつにも増して美味しかったのではないでしょうか。
そのような日常の積み重ねで今があり、これからがあるのでしょう。

人生100年時代が到来ですが、鶴は千年、亀は万年にあやかって命名されている会では、100年ではいささか短いような気がしたコラムです。

   

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