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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/11/06 

Vol.436 「異業種連携(漏水診断編)」

執筆 院長 小林真哉

今夏の休日のある日の出来事です。
いつものように早起きをして朝の支度をしているとなんと言えない違和感を覚えました。
なんとなく、水流が弱いのです。
「節水制限でもかかり水圧が下げられたのかな?」とふと思いましたが、「そのような広報もないし水不足のニュースも耳にしていないし」と考えてみましたが思い当たる節はありません。
謎解き・思索が大好物なのでいろいろと探索してみたところ、自宅のどの蛇口も10-20%程、水流が弱いのです。
「給水元の問題だな!」と外に出て探索するも、自宅の庭等は問題なく水道栓も問題なさそうです。

で、歩道に出てみると外は天気なのにアスファルトが濡れているではありませんか。
ああ、「これがいわゆる水道管の破裂というやつだな!」と観察してみると、アスファルトの隙間から数か所、水が湧出しているではありませんか。
「えらいこっちゃ、猛暑のせいか?まずは関係部署へ連絡だな」とそこからは、どこに連絡するかを調べながらもさしあたり役所へ一報し、宿直対応の方から、水道事業団への連絡・相談の指示をもらいすぐに電話したところ、
気持ちいい対応で、すぐに現場臨場してくれました。

この辺りは、病院の対応もとても参考になります。
迅速な対応体制について聞いたところ、『24時間、365日対応ですよ』とのことです。
電気・ガス・水道などのいわゆるライフラインはこのような体制で守られていることに感謝です。

すぐに現着した作業の方と意気投合し作業風景を観察させてもらいました。
舗装されたアスファルトの上から水道管の破裂した場所を特定するわけですから、好奇心・わくわく感は小学校低学年に負けず劣らずの勢いで湧出です。

ふと、我々の医療の世界に似ているところがあるかなと。
何らかの原因で、体の恒常性に破綻をきたし、発熱や痛みなどの症状が出ます。
そこから、皆さんが医療機関に連絡・来院して患者さんとなる訳です。
そこから、知識・経験を駆使して診断・治療に結びつけるのが我々医療者の責務です。

連絡を受けた時の対応、行動の迅速さ、対面した時の対応等とても勉強になりました。
異業種の立ち振る舞いを体感することにより自己客観化が出来ます。
これもまた、心の中での異業種連携です。

実際の作業工程はとても興味深いので次のコラムで御紹介いたします。

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