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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/01/15 

Vol.453 「熱き心に」

執筆 院長 小林真哉

表題の“熱き心に”は、昭和60年(1985)に発表された小林旭さんの名曲でご存じの方やカラオケで持ち歌とされている方も多いのではないでしょうか。
今日は、そんな熱き心を持ち被災地で活動してきた若者の紹介コラムです。

はじめに、令和6年の能登半島地震での亡くなられた方々には心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。
被災地の皆様の安全と一日も早い復旧・復興を足助病院職員一同、心よりお祈りいたします。
今、日本の総力を挙げ、元旦に発災した能登半島地震の対応をしています。
行政を筆頭に様々な業界団体・NPO・個人が想いを寄せながらできることをしています。
足助病院の属するJA愛知厚生連においてもDMAT(災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チームで災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team)、JMAT(被災者の生命及び健康を守り、被災地の公衆衛生を回復し、地域医療の再生を支援することが目的の日本医師会災害医療チームJapan Medical Association Team)、災害派遣ナース等、人・物・心を現地に派遣し届け、活動している現状です。
被災地では人命救助をはじめ喫緊の課題が山積していますので様々な専門知識を持った人材が必要となります。
その中に、飲み物・食べ物の確保、栄養状態の管理が含まれ、病院の職域でいえば栄養科が相応します。
そして、迅速に被災地内の医療・福祉・行政栄養部門と協力して、緊急栄養補給物資の支援など、状況に応じた栄養・食生活支援活動を通じ、被災地支援を行うことを目的とする日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)があります。

足助病院の管理栄養士のF.K君が先週(1/9-1/12)、金沢市・七尾市・能登町・輪島市へ入り様々な活動をしてきてくれました。
電気は復旧してきているものの断水が継続しており、トイレ事情も劣悪でかつ、この気象状況の中で危険な道路状況下、本当によく頑張ってくれました。
日々の活動状況は、安全確認を兼ねてマメにメールで報告してくれていたので、安心するとともに被災地の大変な現状が詳細にわかることが出来、改めて、息の長い想いのこもった支援が必要なことを切に感じました。
F.K君は大きく成長して元気に戻ってきましたのは、快く送りだしてくれた家族と栄養科職員をはじめとして当院職員のおかげと院長として心から感謝するとともに、身をもって感じた情報を共有し、次なる支援の展開を考えたいと思います。
更には、被災地の現状を多くの人に知っていただくことも、とても大切なことですので、様々な形で彼とともに“熱き心に”想いを込めて“温かい言葉”で発信して参ります。


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