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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/03/18 

Vol.470 「今年は4月24日から」

執筆 院長 小林真哉

昨年末は、an.an 2375号 免疫力をUPする温活でキャンペーンを張りましたが、そろそろ高い気温に気をつける季節がやってきます。
でも、an.anを読まれた皆様はもうお判りですね、
記事の中で免疫力が下がる要因の一つに、暑く長い夏を私、挙げていましたので今年も夏はすぐやってきますので備えが大切です。

そこで今日は、2024年の熱中症特別警戒アラートについてです。
記録的な暑さと長期化を記録した2023年は、熱中症やその疑いで搬送された人が5月から9月までに9万1000人に達しました。
現在は、”暑さ指数”の予測値が33以上になった場合に「熱中症警戒アラート」を発表していますが、2024年からは “暑さ指数”の予測値が35以上になった場合は前日に一段上の情報「熱中症特別警戒アラート」が発表されます。
熱中症による救急搬送の増加は医療の逼迫を引き起こす可能性があるので事前の対策を啓発することは大変意義深いことです。

具体的には、4月24日から10月23日の半年間、特別警戒アラートは黒色、警戒アラートは紫色、暑さ指数31以上は赤色で地図上に示し、警戒や注意を促すようです。
2023年は4月26日から10月25日まで、暑さ指数33以上の危険な暑さが予想された場合に「熱中症警戒アラート」が発表し、回数はあわせて1232回で前の年のおよそ1.4倍で、全国での運用を始めてから最多でした。
地域別では、一般的に涼しいと考えられていた地域の北海道で2022年は0回に対し、2023年は27回、東北地方では2022年は3回に対し、2023年は108回、北陸地方では2022年は51回に対し、2023年は135回と著増しています。
当然のように、これらの地域でも熱中症による救急搬送者の数は、北海道でおよそ3倍、東北地方でおよそ2倍、北陸地方でおよそ1.5倍傾向を示しました。

自助・共助・公助は防災のキャッチコピーですが、健康管理に関しましても情報を正しく・迅速に把握して自らを助けることに有効利用するのが大切です。

※暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、
熱中症を予防することを目的として人体の熱収支に与える影響の大きい
①湿度、 ②日射・輻射など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標
暑さ指数が28(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加!

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