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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/03/21 

Vol.471 「2024年夏は暑い?」

執筆 院長 小林真哉

前号のコラムで熱中症特別警戒警報について触れましたが、気になるのは今年の夏が昨年同様に暑いのかどうかです。
世界気象機関(WMO)の発表では2023年は観測史上最も暖かい年でした。
2023年5月に発生したエルニーニョ現象が世界的な高温の一つの原因でしたが、その影響で24年も平均最高気温を更新する可能性があるとも予想されています。
ヨーロッパの研究機関によると産業革命以前の基準である1850年から1900年と比較すると、10月比較で約1.70℃も高くなっているそうです。
日本でも2023年は、東京都心の最高気温が25℃以上となる「夏日」を11月7日に記録して、いわゆる夏が計143日と約5か月間に及び、過去最多の長さを更新しています。

2024年の夏ですが、私自身は様々な学術データを分析できるわけではありませんの、気象庁の発表する予報を読み解いて利用しています。
その時参考にするのが、気象庁の3か月予報や暖候期予報です。
2024年は以下の日程で、気象庁ホームページで発表されるので是非、参考にしてみてください。
【2024年の3か月予報:1月23日(火)、2月20日(火)、3月19日(火)、4月23日(火)5月21日(火)、6月25日(火)、7月23日(火)、8月20(火)9月24日(火)、10月22日(火)、11月19日(火)、12月24日(火) 
2024年の暖候期予報:2月20日(火)、2月25日(火)】
これらの予報は、期間内の毎日の天気を予報するものではなく、1か月間の大まかな天候を「向こう1か月間は曇りや雨の日が多い」のように、期間の大まかな天候を予報するものです。また、平年の状況(1991年~2020年までの30年間平均)と比べて「今年の夏はいつもの夏よりも暑い。」といったような「いつもの夏(平年)」という基準からどれくらいずれているか、ということを予報し、大まかな天候を3つの階級(低い・平年通り・高い)に分けます。

気象庁が発表した長期予報によりますと、2024年1月から3月までの3か月間も全国的に気温が平年より高くなる見込みです。
関東甲信地方は、寒気の影響を受けにくいため、向こう3か月の気温は「平年より高い」と予想されています。
また、低気圧などの影響を受けやすいため、向こう3か月の降水量は「平年並か多い」見込みです。

皆さんも、2024年の気候の変動の傾向をご自分で関心をもって正しい情報を手に入れて、健康や衣料品の購入計画、旅行・レジャーの計画に生かして賢く・楽しく過ごしていきましょう。
足助病院は“健康と楽しさと温かい言葉”で貢献をさせていただきます!

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