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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/05/02 

Vol.482 「強か・強ち・強いる」

執筆 院長 小林真哉

本日のコラムのタイトル、皆様、読めますでしょうか? 
全て読める方はなかなかの漢字通だと思います。私自身、学生時代は漢字にめっぽう強い方でしたが、パソコンを使用して文筆を行うようになってからは何とも自信が無くなってきました。
さて、表題の「強か」「強ち」「強いる」です。

まず「強か」ですが、「したたか」です。 
意味は、「非常に強いさま、しぶといさま、はなはだしいこと」です。
「強かな戦略」、「強かな人」など。「したたか」という言葉は知っていても、いざ漢字で書かれると意外と読めないです。

「強ち」は「あながち」です。
意味は、もともとは「強引なさま」です。現在では「強ち間違いではない」など、「必ずしも(~ではない)」という意味で使われることが多いです。

「強いる」は「しいる」ですが、何となく読めそうですね。
意味は、強制すること。
「無理強いする」などと使われます。

当院には、介護系の人材に外国籍の方々が来てくれています。
日本語教育をある程度されてから就業するのですが、会話は少しずつ慣れます。
ただ、漢字・カタカナ・ひらがなの読み書きはなかなかハードルが高いようです。
業務中のちょっとしたメモ書きも相手方のことをよく考えないとコミュニケーションツールとしては使えません。
日本人の我々でも、話し言葉ではよく使っても改めて漢字表記すると難しいものが多くあることを改めて認識しました。

逆に「ひそか」の漢字表記などは、「密か」・「窃か」・「秘か」など多くありますが、「ひそかに想いを寄せる男性から告白された」場合のひそかは
「私か」だそうです。
これは、難しいですね。

それなら「微か」の読み方はと問われれば「ひそか」かな?と思うかもしれませんが、「かすか」なんですよね。

何とも知の迷宮に足を踏み込んだようなこの感じ(漢字)、悪くないですね。

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