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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/05/20 

Vol.486 「エキスパートなナース」

執筆 院長 小林真哉

皆さんは認定看護師をご存じですか?
医師の世界では○○を専門とする先生というフレーズをよく聞きます。
私自身も専門は内科の総合内科・老年内科・消化器・消化器内視鏡で気象予報士・防災士です。
あっ、後ろの2つは関係ありませんね。
看護の世界にも特に専門を有する方々がいます。
優しいナイチンゲールの精神に立脚しチーム医療を支えるライセンスキャリアーです。
このような方々が多く輩出されることが、医療界には求められています。
そもそも、認定看護師とはどのようなライセンスなのか紐解いていきます。

様々な局面で看護を必要とする方に対して熟練した看護技術及び知識を用い、高水準の看護を実践のできる人財を送り出し看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的としたライセンスです。
現在様々な19分野(緩和ケア・在宅ケア・摂食嚥下障害看護・皮膚排泄ケアなど)に渡り展開しています。
足助病院にも感染管理の認定看護師がいて、コロナ禍では獅子奮迅の働きをしてくれました。
今回は災害医療支援の場でJMAT隊員として活躍してくれました。

我々が派遣された輪島市門前町の施設では、石川県立看護大学から派遣された皮膚排泄領域の認定看護師さんと共に仕事をすることが出来、とても刺激を受けることが出来ました。
ヒトの皮膚は感染防御や免疫にとってとても大切な因子です。
ひとたび傷ついたりするとそこから様々な病態悪化につながります。
損傷しないことが最も大切ですが、損傷後は的確で迅速な処置が求められます。
そのあたりの看護のエキスパートです。処置の手際の良さはもちろんのこと診断・治療法の決断等は一流でかつ、患者さん・施設職員・足助病院JMATにも大変優しく接してくれました。
当院にも皮膚トラブル(褥瘡等)を抱えて苦しまれている患者様は多くおり、褥瘡対策チームと栄養サポートチーム、摂食嚥下チームが協業して取り組んでいます。
今回の経験を元に更なる進歩を遂げていきたいと思います。

ちなみにエキスパートとは 〝熟練して・賢く・優れている〟という客観的評価をされている人達のことを指します。
今回、輪島の地で共に仕事をした彼女たちは真にエキスパートな素敵なナース達でした。

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