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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/05/23 

Vol.487 「Take off じゃなくて Lift off」

執筆 院長 小林真哉

『院長先生! 長い間お世話になりました・・・』
年度末が近づくと、院内外の様々な職域の方からご挨拶を頂くことがあります。
今までの働き・貢献に心から感謝すると共に一抹の寂しさを感じるのも事実です。
しかしながら、別れは出会いの始まりでもありますので気持ちよく送り出し、お話を聞くようにしています。
そのような中での素敵なお別れのお話です。
10年以上、正確には14年間共に足助病院で働いてきた可愛いらしい小さな職員さんの物語です。

病棟ですれ違い際に…
職員S 『院長先生!今度、お時間ありますか?』
私 『ん? 何だった? いつでも暇だけど…今でもいいよ…』
職員S 『実は私、今年度で退職させていただきます』
私 『え---っ! どうしたの? 残念だな…‥』
職員S 『実は! 私! 種子島に移住します!』
私 『た・ね・が・し・ま! あのJAXAがロケット飛ばす種子島か!』
職員S 『ええ、その種子島です』
私 『ムム…なんだか素敵な香りがする話だね…』
職員S 『種子島なので種明かしをしますと、小学生の息子が種子島にロケット留学するので、旦那は置いて子供に付いていきます。』
私 『よくぞ、決断したね。足助病院としては貴重な人財が流出するわけなので残念だけど、君の生き方に感動するね。是非、戻ったら話を聞かせて欲しいし、職員向けにも講演をして欲しいね。体に気を付けて頑張ってきてください。出来ることなら、君が種子島に居るうちに訪問したいと思います。』
職員S 『ありがとうございます。皆で遊びに来てください』
私 『素敵なTake offをしてください!』
職員S 『院長! ロケットはTake offではなくLift offなのですよ!』

なるほど… ロケットはTake off=離陸ではなくLift off=離昇なのです!

※令和2年12月に南種子町宇宙留学制度実施要綱が発表されています。
【南種子町内の小・中学校に転学等を希望する児童生徒(留学生)に,南種子町の豊かな自然の中で様々な体験活動を通して心身共に健康な児童生徒の健全育成を図ることを目的とする】

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