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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/07/22 

Vol.503 「鉛筆削り」

執筆 院長 小林真哉

久しぶりに聞く、鉛筆削りの音と削りかすの香りはノスタルジーを呼び起こします。
足助病院事務所での或る日の一コマです。
私『久しぶりに鉛筆削りの音を聞いたね…鉛筆はよく使うのかい?』
職員『子供たちは鉛筆ですよ。特に低学年はシャープペンシルは禁止ですよ』 

ん? それでは鉛筆とシャープペンシルを掘り下げてみましょうか!
鉛筆は芯の硬さに応じて17種類あります。芯が柔らかいものから順に6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9Hですが、今、学校現場からHBの鉛筆がなくなりつつあり、2B以上が主流になっているそうです。
三菱鉛筆によると、2022年の割合は2Bが74・8%と高くHBは0・7%だそうです。

さて、シャープペンシルが低学年で禁止なのでしょう?
理由は発達段階では筆圧が安定せず、芯がすぐに折れてしまうや芯の入れ替えなどでペンを触っていると授業に集中できないなども言われていますが真偽は定かではありません。
濃くて芯の軟やわらかい鉛筆は書き心地が書道の筆に似ているので「はね、とめ、はらい」が表現しやすいからという教育的観点もあると言われています。

シャープペンシルの原型は、1822年にイギリスで発明され回転式で芯を繰り出す構造でした。
国産のシャーペン「繰出鉛筆」は1915年に発明されました。
初期品の芯の太さは1.15mmと太めでしたが、昭和30年代に現在の「ノック式シャープペンシル」が生まれ、芯の太さが0.5mmになり、その書きやすさから一気に普及したようです。

いろいろ深掘りしてみると、かつて(今はもっぱらキーボードとボールペン)大変お世話になり、大学入試の時代はマークシートを塗りつぶす時の鉛筆の濃さにはこだわった様な記憶もあります。
更には、気象予報士受験の際には、シャープペンシル・黒鉛筆・色鉛筆を駆使して読図・描図を行いました。
そんな経験より皆様より少々、記憶が新しいかもしれません。

少しマニアな点情報です!皆様、高級鉛筆はご存じですか?
「BLACKWING(ブラックウィング)」という名前で木軸と金属のパーツを組み合わせ、長方形の消しゴムが付いた独特な形の美しいデザインと滑らかな書き心地を備えた鉛筆で1本 380円するそうです。
お一つお手元に如何でしょうか?
 

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