パソコン入力で使用するフォントは様々あり、その用途で使用するものを変えます。
そうしているうち日常使いの好みが決まってきます。
因みに、私は、コラムはMS明朝(Microsoft Windowsの日本語版に標準で搭載されている明朝体の和文フォント)12ptで、メールやメモ書きはMeiryo
UI 10.5ptを使用しています。
足助病院のエンブレムロゴは隷書体(左右の払いで波打つような運筆で一字一字が横長なのが主な特徴)を使用しています。
ちなみにptは字の大きさを表します。コラムではMS明朝・12ptでA4の用紙を埋めるのをルーチンにしていますので、約1200文字、原稿用紙3枚の内容です。
今日は、日頃からお世話になっているフォントを掘り下げてみます。
コンピューターで物を書いているときは、無意識で書体(文字のスタイル)・フォント(その文字のセット)を決めて最後に文字の書体、行間、サイズなどを整えています(タイポグラフィー)。
この書体・フォント・タイポグラフィーの粋が集まっているのがWord(1983~)・一太郎(1985~)などのワープロソフトなのです。かつての私は一太郎派だったことを思い出しました。
そもそも、フォントと書体は違います。
フォントは、「同じサイズで、書体デザインの同じ活字のひとそろい」を意味し、コンピューターで使う文字のデザインのことです。
一方、「書体」は、統一されたデザインの文字群の総称です。
言わば、書体が全体イメージで、フォントが個々のパーツなのでしょうか。
わかり易い表現例が挙げられていましたので引用します。
仏門の本を作成時の注文の場合などは、「筆で書くような筆記体の書体で、読みやすいように大きめのフォント」という表現となるそうです。
さて、コンピューターで頻用するフォントですが
「TOYOTA」や「MUJI」が使用している「Helvetica(ヘルベチカ)」はスイス出身のタイプフェイスデザイナーのマックス・ミーディンガーが1957年に開発し、世界でもっとも有名な書体です。ちなみに、タイプフェイスデザイナーとは、フォントを開発することを職業としている人ですが、日本には数少ないそうです。
英語はアルファベットの組み合わせでできますが、日本語はひらがな・漢字・カタカナがあるので制作に時間がかかるそうです。
かつてに比べAI,DX,などの発達は想像を超えています。
そして、今の時代はそのスピードの凄さに目を見張りかつ、恩恵にあずかっています。
時に寄せて、その源に想いを馳せるのも粋ではありませんか…