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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/10/28 

Vol.526 「きな粉」

執筆 院長 小林真哉

病院長の行動は職員・利用者さんによく見られているので日頃から気を付けなくてはいけません。
其の時々での売店での私の推しの飲食物はよく売れるそうです。昨年の冬は、an.anの温活にちなんで
ミルクティーを愛飲していたところ、同じメーカーの商品が連日売り切れ状態でした。
基本的に健康志向ですので、一部の職員が大好きな、メガ盛り焼きそばなどのいわゆるジャンクフードには
手を出しませんが、最近は少しおなかが空いた状況では、きな粉の豆乳を愛飲しております。
今日は〝きな粉〟を深掘りしてみます。

そもそもきな粉とは大豆を炒った後に挽いて粉にした食品ですが、なぜ大豆粉ではなく、きな粉というのでしょうか。
大豆は、栄養価が高く保存性も良いため古来より利用されており、粉に加工する方法は奈良時代初期に生まれ、
これがきな粉の原型のようです。大豆を粉にしたものは品種により青豆粉と黄豆粉に大別され、
一般的にきな粉というと黄豆粉を指します。「きな粉」という名称が一般に普及したのは元禄の頃のようです。
また、「黄なる粉」の「る」が脱落して「黄な粉」となったとの説もあるようで、その色味が命名の起源であることは
間違いはなさそうです。

大豆の栄養素ですが、たんぱく質や食物繊維が豊富で、焙煎して加工する〝きなこ〟は、消化吸収がよく、
とてもヘルシー食品です。大豆オリゴ糖や食物繊維は便秘によく、様々なミネラル成分を含んでいます。
最近耳によくするのは、大豆イソフラボンというポリフェノールの効果も報告されています。
ちなみに私が愛飲しているきな粉と豆乳の組み合わせは、大豆イソフラボンとタンパク質の摂取量が2倍になり、
豆乳の水分が便通改善に役立ち、きな粉の食物繊維が血糖値の上昇を抑え、脂肪も燃焼させますのでとても優秀です。

あ…皆様、おはぎはあんこ派でしょうか?きな粉派でしょうか?きな粉たっぷりは魅力的ですが、食べるときに
少々、飛散する危険がありますね。
ちなみに、おはぎとぼたもちはどちらも同じものでお餅をあんこで包んだものの総称です。
呼び方が違う理由には諸説あるとされています。
季節により、春には牡丹餅(ぼたもち)、秋には御萩(おはぎ)と呼ぶとか、 
あんこの種類で、こしあんがぼたもち、つぶあんがおはぎであったり、
お餅の種類で、もち米で作ったものをぼたもち、うるち米がおはぎだったりするそうです。   
きな粉からのコラム…ネタが止まりません!
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