「ちいさい秋みつけた」は、作詞家のサトウハチローさんが自宅の庭のはぜの木の紅葉にインスピレーションを抱き作られたとされる、
夏から秋に移り変わる情景を捉えた作詞 サトウハチロー・作曲 中田喜直の名曲です。
皆さんも、聴いたり、口ずさんだりしたことがあるでしょう。
素敵な詩と心地よい旋律が、日本人のみならず世界の人の心を波立ててきました。
最近の若い方(年齢だけではありません、気持ちが)には、毎年10月31日に行われるハロウィンが秋の始まりでしょうか。
街中にかぼちゃの雑貨と、オレンジ、紫、黒色の独特の暖かい色遣いがあふれ秋の気配を感じます。
発祥は英国のケルト民族の宗教儀式で、夏の収穫を祝うウィン祭という説があります。
かつてのケルト時代は1年が夏と冬に分けられ、新年の始まりは冬の季節の始まりである11月1日だったそうです。
ハロウィンはその前夜祭だったので秋の始まりという解釈はあながち間違いではありません。
英国にも日本同様に四季はあり、季節の始まりという感覚があります。カボチャをくりぬいてつくるランタンは、
ジャック・オーの恐ろしげな顔で本来魔よけのために、家の玄関周りに飾りますが、現在では可愛らしいアイコンへ変革しています。
日本の若者たちにとっては、遠慮なく仮装が出来る機会のようでもあります。
最近はちいさい秋を見つけたらすぐに厳しい冬の訪れが来ます。
長く厳しい夏と寒い冬の間を取り持つ穏やかな季節“秋”は大切なのに短いのです。
四季の移り変わり、旬について繊細な想いを抱く日本人の文化には素敵な表現が多数あります。
気象・天文の季語には、秋晴・色なき風・鰯雲・鯖雲・釣瓶落し・秋風・秋の空 などなど枚挙にきりがありませんし、
秋になり急速に日が暮れていく様を表す、“秋の日は釣瓶落とし”や心身ともに快適に暮らせる秋の気候の意味の
“天高く馬肥ゆる秋”などのことわざもあります。
後者は「夏の間に肥えた馬に乗った匈奴が、秋に獲れた収穫物を奪いにやってくるぞ」という警告する意味でしたが、
現在では空が高く澄み渡り、快適でしのぎやすい秋の気候を表した言葉で使われます。
最近は“秋の日はつるべ落とし”で日の落ちるのが早いので、急激な寒暖差ご注意ください。
また“秋の夜長”とも言いますので、夜更かし・間食は控えて温かくして十二分に睡眠をとることも大切です。
さて今回のコラムは、何ネタのふりだったのでしょうか?
お楽しみに… 『えっ! 院長先生、 あのa〇.a〇に今年も登場…?』