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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/12/02 

Vol.535 「早くも 師走」

執筆 院長 小林真哉

2024年も残すところ一か月となりました。皆様はこの一年を以下が過ごされたでしょうか?
12月の代表的な和風月名は師走で〝普段落ち着いている僧侶でさえ走り回るくらい忙しい月〟という語源説があり、
我々、医師も忙しいものだと思われがちです。
しかしながら、実は「歳果(としは)つ」や「為果(しは)つ」が変化したというのが有力な語源説だそうです。
「としはつ」「しはつ」と呼び慣わされていた言葉が、「しはす」から「しわす」に変化し、
師走という当て字で書かれるようになったようです。
歳が果てる、万事を為し果たすという、1年の締めくくりの月にふさわしい名称な訳です。
その他にも、「年積月」(としつみづき、としつもづき)、「春待月」(はるまちづき)、「年満月」(としみつづき)があります。

和風月名(わふうげつめい)と呼ばれる月の和風の呼び名はなかなか雅なものです。少し復習してみました。

一月 睦月(むつき)正月に親類一同が集まり睦び(親しくする)の月
二月 如月(きさらぎ)衣更着(きさらぎ)衣を重ね着する(更に着る)月
三月 弥生(やよい)木草弥生い茂る(草木が生い茂る)月
四月 卯月(うづき)卯の花の月。
五月 皐月(さつき)早月(さつき)、早苗(さなえ)を植える月。
六月 水無月(みなづき)水の月、田に水を引く月の意と言われる。
七月 文月(ふみづき)稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)
八月 葉月(はづき)木々の葉落ち月(はおちづき)
九月 長月(ながつき)夜長月(よながづき)
十月 神無月(かんなづき)神の月(「無」は「の」を意味する)
十一月 霜月(しもつき)霜の降る月
十二月 師走(しわす)師匠といえども走り回る月。

このように並べてみると、昨今の5月から10月にかけての高気温等の異常気象と和風月名のイメージの乖離が思われます。
今年の冬ですが、気象庁発表の3か月予報では、11月は寒気の影響が比較的弱かったのですが、12月と1月の気温は平年並に寒いようです。
となると、寒暖差が大きいわけです。気候も厳しさを増し、日没も早くすぐ暗くなります。
忙しさが増すと体調不良や事故に繋がりますので重々、ご留意ください。
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