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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/12/09 

Vol.537 「グリーングラス」

執筆 院長 小林真哉

『思い出のグリーングラス・オブ・ホーム』とサビの部分は皆さん、かつて口ずさみ、耳にした記憶があると思います。
足助病院のパティオ(中庭)には手入れの行き届いたグリーングラス(青い芝生)があります。
一年を通して施設課職員が心のこもった手入れをしていますので新緑の季節から夏に向かってはとても綺麗な素敵な仕上がりになります。
皆さん、病院にお寄りの際は愛でていってください。芝は、時々エアレーション(土に小さな穴を空ける作業)をします。
エアレーションで、透水性・通気性が高まり芝が再生されます。この地道な作業にも職員の想いがこもっています。

さて、『思い出のグリーングラス・オブ・ホーム』は日本では森山良子さんが歌い有名です。
日本語の歌詞は故郷の青い芝生をなつかしむ哀愁の歌ですが、オリジナルの英語を聴かれたことはありますか?
主人公の立ち位置は全然違います。実は3番目の歌詞が有り、主人公の立場が明らかになりますのでご紹介します。

“英語が得意な方は以下で原詩をお読みください”
【Then I awake and look around me, To the cold clay wall that surround me.
 Then I realize that I was only dreaming.There's a guard and sad old padrearm in arm we'll walk at daybreak.
 Again I touch the green, green grass of home. Yes, we'll all be together in the shade of the old oak tree.
 When we meet beneath the green, green grass of home. 】

“日本語が得意な方は以下で訳詩をお読みください”
【そして俺は目覚め、周囲を見渡す 粘土の壁が四方を囲んでる
 夢を見ていたんだと俺は気付く 警備員と悲しげな牧師が立っている
 夜明けに腕を組んで歩く そしてまた我が家の緑の芝生に触れるんだ
 そう、俺たちは皆一緒になるのさ オークの木陰の中で
 我が家の緑の芝生の下で会うのさ】

実は主人公は囚人(恐らく極刑を待つ立場)で、郷愁を想っているのです。
歌手のトム・ジョーンズは3番を語るように歌っていて心が波立ちます。
是非、以下のサイトから楽曲を聴いてみてください。また、新たな名曲に巡り会えると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=ikMBkCKTcvk

いつか、パティオのベンチでコーヒーを片手に聴いてみるのも素敵かも…
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