~個が組織を創り、組織が個を作る~
新年あけましておめでとうございます。旧年中は、公私ともに皆様方にお世話になりました。改めて御礼申し上げます。
2024年は、元旦の能登半島地震発災から始まりました。自然の脅威に関しては日本のみならず世界で異常気象の影響による風水害が多発しました。
人の世に関しても、日本を始め各国で政情が不安定化して、騒乱で苦しむ方々が多く発生しました。
コロナ禍から解放された医療界ではありますが、経営状況は困難さを増し人員確保・組織ガバナンス・医療安全などの管理業務も厳しくなってきています。
今回、降りてきた2025年向けの職員向けスローガンは、
『個が組織を創り、組織が個を作る』です。〝言葉を掻き出す作業〟を好む身としては、〝創る〟と〝作る〟の漢字にこだわりました。
「創」には、「開始する、新たに物事を始める」といった意味に加え、画期的なものをつくるという意味が含まれます。更に「始める」という意味もあります。
「作る」には、「こしらえる、栽培する、耕作する」といった意味があります。
優れた〝人材〟が結集し優れた組織を創造する。そしてその組織がヒトを作り、組織の〝健康経営〟、個々の健康寿命・幸福寿命延伸に繋げるのです。
2025年は、第9代足助病院長として7年目を迎えます。
3本の運営指針は終の住処(医療・福祉・介護をシームレスに繋ぐ想う医療提供を軸に展開)、教育の場(各種の医療関係者を巻き込んで企画運営)、防災の拠点(気防健究会や院内の防災部門を中心に地域防災を企画運営)です。
各々、ぶれることなく進め、組織としての健康経営を目指し更なる高みに臨んでいきます。
2025年の干支は巳で、脱皮をするヘビは「復活と再生」を連想し、不老長寿や強い生命力につながる縁起のいい動物と考えられ、古くから豊穣神・天候神として信仰の対象とされてきました。
医療界に関しては、蛇の生命力と脱皮をするたびに表面の傷が治癒していくことから、医療、治療、再生のシンボルともされています。
「巳」は「実」にかけて「実を結ぶ」年とも言われますので、巳の特徴の探究心と情熱を生かし実のある一年を過ごしたいと思います。
今年も公私ともにご指導賜りますようによろしくお願いいたします。
皆様が令和7年も心身ともに健康で躍進できる年になるようお祈りし新年のご挨拶とさせていただきます。
令和7年 新春 足助病院長 小林 真哉