3年B組金八先生の世代の私には、とても印象に残っているシーンと挿入歌があります。
ドラマは、今から、約45年前の私が中学時代に一世を風靡していました。
その中で使われていた挿入歌が頭の中で蘇った出来事のお話です。
『3年B組金八先生』は、1979年~2011年までの32年間にわたって、放送された学園ドラマシリーズです。
主人公は “贈る言葉”で有名な俳優で歌手の武田鉄矢さん演じる、坂本金八先生です。
坂本の姓は坂本龍馬から金八の名前は金曜8時のゴールデンタイムに放送されるから命名されたそうです。
私の印象に残るシーンと挿入歌は、1981年3月20日に放送された第2シリーズ第24話「卒業式前の暴力(2)」の校内暴力を振るう生徒が機動隊に排除されるシーンです。
さかのぼること10年ほど前の、1970年の不朽の名作洋画『いちご白書』のラストシーンでは同様の演出がなされています。
その時には、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの「平和を我等に」が劇中で歌われていました。
最後、主人公が警官隊を押しのけ、愛する人へダイブする名場面で終わります。
日本では、1975年発表にバンバンの名曲『イチゴ白書をもう一度』も有名です。
脱線しましたが金八先生のシーンで使用された挿入歌は、歌姫、中島みゆきさんが1978年発表したアルバム『愛していると云ってくれ』に収録されている曲『世情』です。
話の中での主人公でもある生徒たちが排除されるシーンがスローで描出され後ろに世情が流れ、その当時、中学生であった私の心はとても波立ったのです。
リフレイン(くりかえし)された歌詞・旋律が心に残りました。
『シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
変わらない夢を 流れに求めて
時の流れを止めて 変わらない夢を
見たがる者たちと 戦うため』
実は、品川へセミナー出張した際の品川駅のあまりにも多い人の動きは、正に激流のような流れだなと思う人流だったのです。
その時、頭で流れていたのが前述の中島みゆきさんの世情のリフレインでした。
自分自身もなぜなのかは、現在、探究中ですが、一度、改めて金八先生を見直してみたいものだと調べてみたら、なんと全185話ありました。
当分、見ることは難しく答えは先になりそうです。
そして約半世紀も過ぎても心に残っていることはとても素敵なことです。
我々も、想いを繋ぎ、残していきたいと精進する今日この頃です。