個人情報の取り扱いはとても大切です。医療情報は究極の個人情報なので個人が同定されるような扱われ方が絶対にされません。
しかしながら、様々な場面でデータ、最近ではビッグデータを利用した医薬品開発や医療圏の傾向の分析・治療指針の検討などが行われ、正しく使えばとても有用な情報です。
最近取得した私の愛すべき患者様のお一人のお食事事情です。
個人情報満載なので同定されないように細心の注意を払っての情報開示です。
生活習慣病で真面目に私の外来に来ていただいている方で、食習慣を見直し改善につなげるために、毎日の夕食を記録していただき持ってきていただきました。
その結果が、私の想像を超えていたのでご披露いたします。
約一か月間の夕食のレパートリーです。
とんかつ カレー おやこ丼 栗ご飯 かつ丼 うなどん カレー 麻婆なす とろろ チャーハン カルビ丼 カレー 焼きそば
オムライス づけ丼 ハンバーグ 栗ご飯 カレー かつ丼 やきそば うな丼 おでん 天津飯 チキンカツ カレー カレー
やきとり イタリアンスパ 親子丼 カレーうどん おでん かつなべ 海老克 味噌かつどん すし 串カツ スパゲティーかつ
親子丼 ビーフシチュー 寿司 キムチ鍋 とろろ定食 カレー 天津飯 コロッケ
如何でしょうか? 自由奔放な食欲に任せた茶色の世界観と漂う油の香り。
そして、驚くほど多いカレーの出現頻度、ある意味、あっぱれです。
当然、私の責務上、適正な栄養指導・口頭指導・説得・説諭・叱責・だじゃれなどなどでなだめすかしておりますが、
過去、3回の提出では『あー、また、怒られちゃうかな~』と嬉しそうにニコニコとレコードを持参されます。
その能天気さと人柄の良さについつい甘い外来指導になっているのは否めません。
今年度は厳しく接していこうと考えています!
口にした食べ物・飲み物は全て記録するレコーディング・ダイエットは、2006年頃、岡田斗司夫氏が実践・開発したダイエット法の一つです。
いつ何をどのぐらい食べたかを記録することによって食行動の自己管理でき、痩せられるというわけです。
勿論、今コラム主人公のように記録するだけでは効果はありませんが…
皆様も恐れることなく、健康を可視化されてみては如何でしょうか?
新たな素敵な発見・結果が待っていますよ。恐~い現実かも?