私たちは日常生活において様々な数値を扱い、その恩恵にあずかっています。
個人として扱う数値(データ)は、規模も知れていますがパソコンなしには整理がつかないのも事実です。
今日、掘り下げる事案は先述のコラムで出てきた大きなデータ(ビックデータ)についてです。
ビッグデータの概念は、人間では全体を把握することが困難な巨大なデータ群です。
一般的にはVolume(量)、Variety(多様性)、Velocity(速度あるいは頻度)の「3つのV」を高いレベルで備えていることが特徴です。
最近では、Veracity(正確性)、Value(価値)を加えて5つのVともいわれます。
ビッグデータは様々に分析され日常的に活用されています。
使用するメリットは、現状の課題を明確化、質の高い効果検証の可視化、ビジネスチャンス拡大です。
例えば、私の大好きな気象の世界では、気象データを活用した天気予報精度の向上やそれを生かした販売予測などです。
運転時のカーナビのリアルタイムな情報提供には驚かされますが、GPSデータや交通情報のデータを収集し、渋滞情報や最適なルート提供して混雑緩和につながっています。
総務省のビッグデータの構成要素別の分類では、一つ目に国や地方公共団体が提供する「オープンデータ」、二つ目に「産業データ」、
三つ目が「パーソナルデータ」の3種類が挙げられ、様々な状況下で情報は収集されています。
例えば、日常的に使用している飲料水の自動販売機などです。
売れた商品や本数、価格、販売時間帯、自販機設置地域、代金を入れてからボタンを押すまでの時間等のデータを収集し商品の最適配置に役立てるそうです。
なるほどと思わせられる事例が挙げられていました。
「スポーツ施設だから、スポーツ系飲料が売れるだろうと思っていた。
しかし実際にはそれらよりもホットのミルクティーなど(体を動かした後に飲むとは思えないもの)がたくさん売れていた。
現場で調査したところ、保護者が待ち時間に利用しているということが判明した。」
皆さんも思い当たる節がお有りかもしれませんね。
実際にスポーツする側と送迎する側では、前後の体感も違うしそもそも年齢や嗜好が違うわけです。
そのような情報を数値として客観的にとらえることが新たな視点でのビジネスチャンスに繋げられるようです。
人と組織も同じですね、
多職種・異業種交流が自己客観化に繋がることにより新たな素敵な扉が開くのです。