足助病院では運営方針の柱の一つである“防災の拠点になる病院”を目指して様々な企画を発信しています。
あすけ気防健究会はそのシンボルの1つです。
命名の理由や活動内容は、
コラムVol.395 あすけお天(元)放談 episode 5 -降臨 気防健究会-を読んでいただきたいと思います。
被災地支援や視察、トイレ問題、食糧問題、携帯食検討、災害弱者対応など多岐にわたり防災士のライセンスをもつ職員と共に活動しています。
啓発活動のも力を入れて、魅力的なリーフレット・動画作成やカレンダーなどの作成・配布なども併せて行っています。
もちろん病院としても、地震・風水害・孤立集落・病院での籠城などを想定した災害対策の訓練を行っていますし、
最近では、関係各所・他の医療・介護施設の見学・参加もあり緊張感のある訓練を行いました。
有事に備えての訓練はとても大事ですが、常日頃から意識し続けることは非常に難しいの事実です。
そのような実情に合わせた話が、コラムのお題のフェーズフリーです。
フェーズフリーは、身のまわりにあるものを日常時はもちろん非常時にも役立てるという新しい防災の備え方のことです。
準備しない・持ち歩く防災とも呼ばれ、防災グッズに見えないものが、非常時に活躍することを想定しています。
一般的に防災グッズは、飲料水、食料品、充電器・モバイルバッテリー、貴重品、携帯トイレ、予備の衣類、現金、防災ラジオ、
ライト、ランタン、救急セット、除菌アルコール、タオル、カセットコンロ、ポータブル電源、ライター、マッチのような順で必要とされています。
しかしながら、全てをもしものためだけに保持するのは難しいのが現状です。フェーズフリーな代表的なものを幾つか挙げてみます。
規模の大きなものでは、行政等の備蓄倉庫機能を道の駅にも備える試みです。
確かに、消費期限の長めの商品が多くあり駐車スペースも広く、トイレも充実しています。
海岸沿いなどでは、屋上広場を設置して津波の避難スペースに利用する案が採用されています。
また、教育の場でも実施の災害の状況を当てはめて計算をしたりと算数の勉強に取り込んでいます。
日常時も非常時も価値を持つ商品やサービスには、フェーズフリー協会が認証するものもあります。
多種多彩なものがありますので、皆様も一度その目で調べてみてはいかがでしょうか?