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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/05/12 

Vol.575 「創・作・造 partⅡ」

執筆 院長 小林真哉

2025年向けの職員向けスローガン『個が組織を創り、組織が個を作る』に使用したつくるの漢字についてのコラムです。
「創る」は、新たに物事を始める時、「作る」は、有形物・無形物をつくる時などに使用することは、コラムVol.542 創・作・造
コラムVol.543で述べましたが、つくるには造もあり、掘り下げておりませんでしたので創・作・造 partⅡです。
「造」の成り立ちは、足の動きと牛の角に木の枠をはめて動けなくする行為を組み合わせた漢字です。
一般的に、大きく形のあるものに対しては、「造る」を使います。
創・作・造を使用した熟語の代表例がありましたので挙げてみます。
1 創刊、創出、創業、創案、創立、
2 制作、作文、工作、作曲、作戦、作物、作況
3 建造、鋳造、造園、造営、造形、造船、造成、
なんとなくイメージの違いが解りますでしょうか?

英語に置き換えると、創がcreate、作がmake、造がbuildでしょうか。
ある翻訳ソフトによると『人財育成』は『Developing human resources』と変換されました。
なるほど、人を育てることは、その人の発展,発達,進化;展開,進展を促すことなので、developを使用しているのですね。

少々、紙面が余りましたので創・作・造を使用した四字熟語の紹介です。
・創意工夫:新しいことを考え出し、さまざまな手段、方法をためすこと
・創業守成:新事業を起こすよりも、成果を守り続けることが難しいということ

・作文三上:文章の構想を考えるのに最も適している三つの場所のこと 
三上は馬上、枕上、厠上の三つの場所のこと
馬上は馬に乗っているとき、枕上は寝床で横になっているとき、厠上は便所に入っているときのこと
※トイレは同感される方多いかも…

・苦中作楽:苦しい中でも、楽しもうとして作り出すこと

・深造自得:自身の力だけで学問を奥深くまで習得していること。
・造反無道:体制に背いて、道理に外れた行いをすること

うん! 勉強になりました!

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