『常日頃からアンテナ高く立てて様々なことに興味を持って、一期一会を大切に多職種・異業種連携をしましょう。
その先に素敵な人生の扉が開き、更に様々な化学反応が有機的に起きますよ!』
と日頃から職員にはお伝えしております。
今日は、そんな発信を勇気づけてくれる趣深い意味の単語のご紹介です。
表題のセレンディピティ(Serendipity)は、偶然の産物や幸運な偶然を手に入れる力を意味します。
『セレンディップと3人の王子(The Three Princes of Serendip)』というおとぎ話が語源で
イギリス人の文筆家ホレース・ウォルポールが幼年時代に読んだ想いを元に生みだした造語です。
物語は、ペルシアで語られるスリランカの話で、王子たちが旅先で優れた能力や才気で有益なものを偶然発見して手に入れていくもので、
幸福を引き寄せるのは偶然のように見えて必然であるという教訓を含んでいます。
ウォルポールは単語を「求めてもいないものを偶然と英知で発見してゆく」と定義しています。
単語が普及につれて多くの人が「しあわせな偶然」のことを指すように使うようにもなりましたが、本来は幸運な偶然を得る主体的な力のことです。
すなわち、その幸せに辿り着くには、努力やドラマがあるのです。
日本語版の編著者の竹内慶夫氏は以下のような想いをに述べられています。
『セレンディピティ的発見の鍵は、偶然を生かすことができるかどうかで、それは実験や観察をする人たちの心がまえしだいです。
なにごとかに集中する意識があって、周囲のできごとを注意ぶかく観察し、
それに瞬間的に無心に反応する心がつねにそなわっていることが必要です。
自分をみがき、いま述べたセレンディピティ的発見の必要条件にかなった性格さえ身につければ、
だれでもセレンディピティを体験できるはずです』
詳細は、書籍を参照してください。
私たちも日頃から、多様な価値観を持つ人と交流するためには、様々な人と関わる機会を作ったり、出かけていくことが大切です。
そしてその場では腹を割ってコミュニケーションを取り、受け入れる姿勢が重要です。
なぜならその様な心が開かれた姿勢が、セレンディピティを引き寄せてくれるからです。
〝今までやってきたこと〟〝今やっていること〟〝これからやろうとしていること〟は間違ってなかったなと思える単語・言葉・解釈との出会いでした。