講演会でのネタが続いていますが、もうひとネタです。
様々な講演の場面で聞かれることがあります。
『院長先生!なんであんなに多くの人前でお話するのに緊張してあがることはないのですか? いつも、平然としているようにお見受けしますがなにかコツがありますか?』
そんな時には面白おかしく以下のようにお答えします。
『だって、私は多くの人前でSAXを吹いているのですよ。あの程度の腕前なのに・・・
(本当はそんなことないじゃないですよ、ご謙遜をと言って欲しいのですが、意外にスルーされます)
それが厳しいトレーニングになるので講演では緊張したりはしませんね~でも、あがりますよ』
すると、聴いてくれた人も少し安堵するようですが、更に私は付け加えます。
『ただ、あがるというのは、一般的に緊張してあがるという意味ではなく高揚するの意味のほうの揚がるですね』
“あがる”だけを考えてみても本当に多くの意味があります。
辞書によると、人前で緊張してしまい、平静な心持ちを保てなくなるさま、人の目を気にしてぎこちなくなってしまうさまなどを
意味する表現は漢字で“上がる”と表記します。
先述した私の言う“揚がる”にも多くの意味合いがあります。
大きな意味合いとしては、程度が高まること・ステージが高くなることを表します。
具体例が以下のように示されていました。
【・他と比較して高い状態にある。「右肩が—・っている」
・今までより高い状態になる。「血圧が—・る」「気温が—・る」
・(「騰る」とも書く)値段が前より高くなる。「物価が—・る」
・いちだんと望ましい状態になる。「男ぶりが—・る」「腕前が—・る」
・声が高く発せられる。「歓声が—・る」
・勢いがつく。盛んになる。「意気が—・る」「調子が—・る」「気分が—・る」
・俗に、気分が高まる。興奮する。「—・る曲」】
英語では upliftやboost upですね。
コラムを書いているだけですが、なんだか“あがって”きましたね!