日本の第27回衆議院選挙は2025年7月20日に終了しましたが、本日はローマ教皇フランシスコの死去を受け、
約14億人のカトリック信徒を束ねる次期教皇を選ぶ教皇選出会議(コンクラーベ)についてです。
教皇の死去に伴って、次の教皇を選挙する会議のことを、コンクラーベ(CONCLAVE)といい、
語源的にはCUM(とともに)+CLAVIS(鍵)、つまり「鍵とともに」を意味するそうです。
私はカトリック教徒ではありませんが、作家ダン・ブラウンのファンなので
彼の原作のサスペンススリラーのトムハンクス主演映画「天使と悪魔」はとても素敵でコンクラーベを舞台にしていたので興味津々です。
とても厳密に行われる選挙で、選挙権は80歳未満の枢機卿で、定員は120人だそうです。
ミケランジェロの「最後の審判」で有名なシスティーナ礼拝堂で行われます。
開催中、枢機卿選帝侯たちは秘密厳守を誓わされ、バチカン市国内のシスティーナ礼拝堂からそう遠くない場所にある住居に集められ生活するそうです。
電子機器の使用も禁止されており、かつては秘密通信を防ぐため、枢機卿たちは厳格に食事制限を課せられていたそうです。
昔、メッセージはパイや鶏肉などの食品を通して密かに持ち込まれていたため、こうした食品だけでなく食器やグラスも厳しく禁止されていたようです。
コンクラーベ初日、枢機卿たちは通常午後4時30分から7時30分までシスティーナ礼拝堂に集まり、絶対的な秘密保持のため、各々が筆跡を隠しつつ、
自分が選んだ候補者の名前を投票用紙に慎重に書き記し、出席者の3分の2の票を得る人が出るまで投票を繰り返す。
この投票用紙は、新教皇が決まった場合、システィーナ礼拝堂の選挙会場に置かれたストーブから、白い煙が出るように乾いたわらと化学薬品をまぜて燃します。
まだ新教皇が決まらない場合には、投票用紙は湿ったわらと黒色を発する化学薬品と一緒に燃されます。
これがTVなどでも放映され有名なシーンです。
システィーナ礼拝堂から立ち上る煙を通して、世界は教皇の決定を知る。
白い煙は選挙の成功を、黒い煙は投票結果が出なかったことを表す。
白い煙も黒い煙も、精密に配合された化学物質によって生成される。
ちなみに、第267代ローマ教皇は、アメリカ出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿が選ばれ、レオ14世と名乗られています。
皆様、なかなか興味深い選挙ですよね。私たちも“自分事として”今後の選挙に臨むこと大切ですね。