今更ながら、日々、診察室で診療している身なのですが、診療室とはあまり聞きません。
ただ、赤ひげ関連で頻出している小石川に関しては小石川診療所ですし、近年、足助病院が力を入れている事業は訪問診療です。
というわけで、改めて“診察と診療”について掘り下げてみたいと思います。
辞書やネットで調べてみると納得の説明があります、正に、私たちが日常的に行っている医療行為を時系列に称しているのです。
通常まず、患者さんを“診察”して原因検索をします。
その後、“診断”して原因を究明します。
そして、的確な“治療”をして治癒に導きます。
この“診察・診断・治療”のプロセスの総称が“診療”なのです。
だからこそ、診療所に診察室があるわけです。
整理してみると当たり前のようなことですが、なんだかスッキリしませんか?
今度、医学部生や研修医に聞いてみようかな~と思いました。
『○○さん、楽しくやっているかい?ところで診察と診療の違い、知っている?』
最近の若者は、良い教育を受けていますので当然のように答えるかもしれません。
我々は、医療保険の中で医療行為をする保険医ですが、
以下のようなアンケートをうけることもありますので知っていて当然だけど知らないかもしれない案件なのかもしれません。
アンケート例
↓↓↓
問.「診察時間」は診察室において医師が患者を診る時間、「診療時間」は患者が受付を通り
会計を済まして診療所から出るまでの時間ですが、この概念の違いを峻別して理解されていますか。
(回答欄)理解している / 理解してない / 混同している / その他
問.診察とはそもそも、看護師による予診はもちろんのこと、受付や待合室での急変症状に際しての
受付事務、看護師のトリアージなどを含む、広い概念であることを理解されていますか。
(回答欄)理解している / 理解してない / 混同している / その他
人生において何事もひっかかること⇒掘り下げることの作業が大切ですね!