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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/08/25 

Vol.603 「耳触りの良い講演」

執筆 院長 小林真哉

先日、ある講演後に音響および照明を担当していた業者の方からお褒めのお言葉を頂きました。
『先生!とても耳ざわりの良い講演でしたね』と。
音のプロフェッショナルからの忖度ない言葉はとてもうれしく感じました。
更には、職員からもスライドについてや講演時の立ち振る舞いや言葉のチョイス、
話し方やトーン・間合いなど様々な振り返りの感想をいただきました。
今後の講演活動に活かしていきたいと切に思った次第です。
さて今日はその「みみざわり」についてです。
三省堂の「大辞林」によりますと“みみざわり”は漢字表記で、
【耳触り】聞いた時の感じ、【耳障り】聞いて不愉快またはうるさく感ずるさまと記載されています。
かつての「国語に関する世論調査」の漢字を使わない表記での「耳ざわり」の調査では〝聞いたときの感じのこと〟が8.8%で
〝聞いていて気にさわること〟が86.5%と多くの人がネガティブな意味合いでとらえているようでした。
漢字表記をすると意味合いがよくわかりますが、口語の場合は「耳ざわり」を「聞いて気にさわる」という意味の言葉として利用されており注意が必要です。
近年は「手触り」「舌触り」などの連想から「耳触り」と書いて「耳触りのよい音・いいことば」のように使われる例が増えています。

更に良いプレゼンテーションの条件を掘り下げて反省の機会とします。
・ わかりやすい表現: 参加者の知識レベルや理解度に合わせた表現・話し方
 ⇒つい格好をつけて横文字を使いがちですので気を付けます。
・ 話すスピードのコントロール:内容に応じた話すスピードをコントロール
 ⇒皆さん早口になりがちなのでご注意!私は講演では良いのですがSAXの場合は良くピッチを注意されます。(反省)
・ 声の大きさのコントロール:参加者が聞きやすい大きさの声
 ⇒ここが、『耳触りに良い講演』ということで…OKですね。

・ 抑揚/間のコントロール:内容に応じた話し方の抑揚や間
 ⇒完璧です。謙虚に!との職員の声が…
・ 擬音の管理:擬音「え〜、あ〜、う?など」がない
 ⇒録画を見直してみましたが、全くありませんね~
・ 効果的なアイコンタクト:聴衆への効果的なアイコンタクト
 ⇒していますが、スポットライトと近視のせいでよく見えないのですけど
・ 効果的なジェスチャー:内容を補完する効果的な動作
 ⇒やっていますね~

さあ、次の講演に活かしましょ!
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