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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/08/28 

Vol.604 「小さな抵抗」

執筆 院長 小林真哉

コラムVol.566への抵抗? 自称コラム返しが届きました。
『華麗(カレー)なる夕食。お褒めの言葉ありがとうございます』
 で始まるほのぼのとしたお手紙です。
 以下に抜粋した素敵な言い訳の数々をご披露します。
『検診の時、血糖値の結果を見ながら院長先生はいつも言われます。
 「食事は、噓をつかない」 
 本当の格言だと思います。なんて、相変わらず反省の足りない弁を繰り出しています。
 毎朝、血糖値測定をすると高い日は前日の夕食に問題があることに気が付きます。
 ボケ防止にと、自己管理ノートを付けていますが、その結果を手渡したがゆえに、幸か不幸か“コラムネタ”に取り上げていただきました。
 結果的には良い習慣であると感謝はしてはいますが…
 糖尿病の3台合併症は調べれば調べるほど怖いものだとわかってはいますが、
 植木等のスーダラ節ではありませんが、わかっていてもやめられないんですね。
 勉強家で親孝行な私は、運動・食事などの生活習慣の管理が大切なことは十二分にわかっています、
 しかし“茶色の食生活”の沼から抜け出せないのです。
 小林院長のご推薦の“一汁三菜”も私なりの解釈になると、“ユッケジャンスープ&石焼ビビンバ&キムチ&チジミ”に変換されます。
 得意技の華麗なる夕食になれば、大盛りの艶々の白米達が、黄色の素敵な粘度の高いスパイシーなスープを纏い、
 旬の牡蠣や白身などが厚手の茶色の衣を着て、お待たせ~とお出迎えしてくれます。
 小林院長のようにストイックになれない私は、そのような茶色の仲間たちとの交流を絶つことができないのです。
 とはいえ、自らの健康のことですので変える努力をしていきますので不束者ですがよろしくお願いいたします』

ご本人も必ず読まれるので、幾つか脚色して掲載させていただきました。

確かに、生活習慣病の改善の最優先事項は食生活の見直しです。
とてもわかり易いのは、いわゆるダイエットですね。
体重・おなか周り・BMIを日々、気にすることから始まります。
でもでも、これが皆さんお嫌ですよね…私も、ちょいちょいパスしがちです。
一日の摂取カロリーをある程度決めて朝昼夕の3食のバランスを考えることから始めるのがよろしいかと常々、外来にてお伝えしています。
例えば、夜に会食があれば朝・昼食は控え目にするという簡単でかつ非常に難しいことを実践するのです。
ただ、そのようなときに限って、病院売店の美味しいそうな期間限定のお弁当が目に付いたりキッチンカーが来ていたり、ミスタードーナツが来たりするのです。 
ん! どこかの病院が仕掛けるお楽しみの風景ですね。 
「継続は力なりですよ! 孝行息子様!」 
あっ!茶色の継続ではなく!
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