前号のシンポジウムに参加してより深く感じたことが、
病院・医師という組織・職業が一般の方々には〝病気を治す処・病気を治す人〟という認識に留まっているということです。
当院の赤ひげ先生とも時々話す中では、
『病院という処(ところ)は、普段は人が寄る(より)ところ〝よりどころ〟にならなくてはいけないんじゃないか』
という話題が出てきます。
そのために赤ひげ先生が四半世紀やってきたことがあり、私の場合は〝足助病院ブランディングプロジェクト〟です。
組織自らが興味を持ってもらい関わりたい対象でなければ何事も始まらないのです。
そのため広報活動がとても大切ですが、広報活動には空中・地上展開があるので伝え方にも今以上に工夫が必要です。
空中展開は幅広い影響を与えられますがどちらかというとアクセスを持つ受け身のシステムで、
地上展開は能動的なアプライができるが効率がやや悪いシステムなので両輪で展開し空中展開でなじみ、
地上展開で深く沁みさせることが〝足助病院ブランディングプロジェクト〟の目指す広報展開です。
病院組織では、病院の病気を治すというイメージを超えて、
福祉・介護分野も気軽に相談できるよろず相談処として認知してもらうという考え方です。
そのため常日頃、芸術・音楽・天候・防災など普遍的なテーマを扱うことで敷居を下げより身近な存在になるのです。
また、対象の方への直接的なアプローチのハードルは高い場合では周りの方から間接的に包み込み、
相談を受けることも大切になります。
地域で囲むのではなく、包むイメージですね。
優しさ・想いは必ず伝播するからこそ協同の精神は維持されるし、
1個人1組織でやれることは限られるのでだからこそ協同・協業が大切なのです。
かつて西日本豪雨の市民ボランティアに入ったときに実感したことがありました。
個人としては2回しか参加することがかなわなくても、知り合いと共に想いを共有して参加することで2回が5回の意味を持ったのです。
その後、報告会を開催し50人を超える方にボランティア活動について具体的に報告、
準備装備食料費用等を啓発して皆の参加に対する閾値を下げることで、
ここでも想いが伝播して、その後、少なくとも4人の方が複数回西日本に出向く結果になりました。
私一人で完結していたら2回しかボランティア活動できていなかったが、
広報活動を展開したことにより10回を超えるボランティア参加につながりました。
改めて、想いを持つこと・行動すること・啓発・広報活動をすることの大切さを痛感した次第です。
ん? 今日もオチが無いかな?