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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/02/19 

Vol.648 「新種発見」

執筆 院長 小林真哉

『昆虫でしょ?』改めて聞かれると困りませんか? かたつむり!
『だって、でんでん虫というでしょ、虫だからじゃないの』
おっしゃる通りではありますが、実は昆虫の仲間ではなく巻貝の仲間なのです。
エラで呼吸をしている貝類の中でもカタツムリの仲間は肺呼吸ができるので陸上生活ができるのです。
また、ヤドカリに似ているような気がしますが、カタツムリの殻は体の一部です。
そのため、カタツムリは殻を取り外すことができませんし、ナメクジさんが引越しをした結果ではありません。

湿度が高くジメジメした気候がカタツムリの生育に適していたこともあり日本にはカタツムリやナメクジの仲間が約800種類もいます。
生息のためには湿度70%以上が理想的で、湿度70%以下で活動低下、65%以下では殻にこもり、
エピフラムという膜を張って休眠するそうです。
そのため、最近の高温の気象変動はかたつむりの生態にも大きな影響を及ぼしており、見かけることが少なくなってきています。
蛇足ではありますが、カタツムリには、「右巻き」と「左巻き」がいて、多くのカタツムリは「右巻き」です。
また、「右巻き」と「左巻き」のカタツムリは、交尾することができないそうです。
左巻きを探してみましょう。

もう一点ですが、よく観察してみるとカタツムリの殻はあまり汚れていないそうです。
どうも殻には極めて細かいミクロの溝が刻まれていて、その溝に水を貯め薄い水の膜を張っていることが汚れ防止に役立っているのです。
こちらは、バイオミティクス(生物規範工学)という分野で我々の生活に役立っています。
トイレや外壁財などに使われ汚れをはじき汚れを流すのを助ける仕組みです。

そういえば、タイトルの〝新種発見〟ですが、この寒い時期になると家庭の様々な処に発生するので注意してみてください。
うっかり放置すると、踏みつける・寝冷えする・低温やけどする・腰痛の原因となる・卓上のものを落とし家事が増える
・遅刻をしそうになり家庭内のもめ事が増えるなどの原因になります。
当該の新種は心地いいので全く悪気・反省がなく対応に皆さん苦慮しています。

新種名は〝コタツムリ〟です。
皆様方の居間で頭だけ出した可愛い〝コタツムリ〟居ませんか?
これもまた心身ともに疲れを癒している温活なので温かく見守ることが良いのかもしれません。
また、こちらの新種〝コタツムリ〟も現代社会では、床暖房・高性能エアコン・高気密度住宅などの技術革新の影響もあり数が減少傾向にあることも事実のようです。

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