昨年の
コラムVol.629 医の源流(西洋医学編)の東洋医学版です。
我々が皆様に提供している医療サービスの多くが西洋医学に基づくものが多いですが、
高齢者医療の現場では漢方などの東洋医学を利用することもしばしばあります。
そもそも、西洋医学・東洋医学はどんな違いがあるのでしょう。
西洋医学は「病気そのものに着目をする」、東洋医学は「人そのものに着目をする」という考えがあり
東洋医学では自然治癒力に委ねる比率が高まります。
分かりやすい、こんな説明がありましたので引用してご紹介いたします。
【西洋医学と東洋医学は「狩猟」「と「農耕」に例えることができます。
「狩猟」では獲物(病気)を見つけたらすぐに治療し病気そのものを治しますが、
持続性がないため、症状が現れたらまた狩り(治療)に出かけます。
「農耕」では、植物(体)を育てることを示しており、じっくりと時間をかけて土台(体)を作り上げていくため、
持続性があるためカラダを体質から改善していく医療が東洋医学になります】
何となく、最近の西洋医学も緩和医療などの優しい面を多く持ちますが、
東洋医学ではより優しい医療の一面が際立つわけです。
現代において日本における東洋医学は漢方を指すことが多いですが、
中国の伝統医学「中医学」にルーツを持ち、「漢方」と名前がついたのは、江戸時代中頃です。
当時はオランダから入ってきた西洋医学を「蘭方」と呼んでいましたので、
「蘭方」と区別するために、中医学から発展した日本の医学を、漢から入ってきた医学として「漢方」と呼ぶようになりました。
鍼灸も、漢方や中医学の考えで作られた治療法で、ツボなどを鍼・灸で刺激する物理療法、
手で刺激する手技治療を用い、東洋医学の範疇に含まれます。
日本の医学は明治時代以降、西洋医学が主流になりましたが、
1976年には多数の漢方製剤が健康保険の適用を受け、東洋医学普及の礎になりました。
近年は高齢化社会の影響や体全体のバランスを見て整える漢方の考え方が普及して東洋医学の比率が増えつつあります。
ちなみにはやりのAIによりますと、
〝東洋は主にアジア諸国、西洋は主にヨーロッパ・アメリカ諸国を指し、時代や文脈(地理的、文化的、宗教的)により境界線は異なる。
中国の古い定義ではボルネオ島付近を境に分け、日本ではアジア全域を東洋、欧米を西洋と呼ぶ文化概念が定着した〟とありました。
近年の欧米においても、代替医療に対する関心は年々高くなってきており生薬治療も注目を集めているようです。