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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/05/07 

Vol.668 「散財」

執筆 院長 小林真哉

かつてのコラムVol.626 貯金考の続編です。
Vol.626では〝筋肉貯金〟について書きました。
筋肉は普通に過ごしていたら、下肢の筋肉を中心に80代では若いときに比べ30%近く減ってしまいます。
しかしながら、日常生活で定期的に筋肉を貯金できるような負荷をかけることはなかなか難しいのです。 
何かと理由をつけてさぼってしまうのは人のさがで、私自身もその一人です。
なので、いわゆるパーソナルトレーニングというマンツーマンのトレーニングジムに通い、
毎回追い込んでもらいコツコツと筋肉貯金をしています。
トレーニング後は『今日も追い込まれたね』と家人にコメントされるメニューをこなしています。

さて今日は、それらにかける時間・労力・費用についての考え方です。
特に費用ですが、日ごろから自らに厳しく、ウオーキングや自宅での筋トレに励んでいる皆様にとっては無駄遣い・散財のように映るかもしれません。
ある記載に〝散財には『良い散財』と『悪い散財』がある〟とありました。
本当に使わなくてもいいものにお金を費やすことが『悪い散財』です。
トレーニングの費用は、私にとっては心身ともに満足し明日への活力になるので有用な投資です。
決してムダではなく『良い散財』なのです。
まあ散財ではないですね。
散財はそもそもムダに金銭を費やすという意味ですが、
「他人から見るとムダに見えても、自分にとってはムダじゃない」ことがありますので留意が必要です。

後半はいつもの漢字遊びと行きましょう。
まず、漢字の「散」ですが、肉を表す「月」と、バラバラにする動作を表す「㪔」を組み合わせた形声文字です。
「ちる」「ちらす」という意味を含み、分解、拡散、ばらばらになる状態を指します。
代表的な熟語を挙げてみます。
・散髪:言うまでもなく理容です。
・散会:集まっていた人々が用件を終えて、それぞれ別れて帰ること。
・散漫:物事に対する注意力が欠け、まとまりがないこと。
・散逸:書物や資料などが、あちこちに散らばって失われること。
・霧散:霧が晴れるように、跡形もなく消えてなくなること。
いずれにしても、大切な〝筋肉貯金〟が雲消霧散しない継続が大切です。
ちなみに皆さん! ゴールデンウイークは『良い散財』されましたか?
まさか『悪い散財』して、へそくりが雲消霧散なんてこと、ありませんよね!

雲消霧散:雲や霧が消えるように、あとかたもなく消えること。
あのNHKの時代劇、雲霧仁左衛門の命名にも関連したのでしょうか?

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