前号で触れた、情報通信技術(ICT)を用いて離れた場所の医師と患者・医療従事者をつなぐ、遠隔医療(非対面式の医療サービス)の深堀です。
DtoP(医師と患者)における足助病院での実際は、高齢者の施設にいる看護師や介護士が医師のアドバイスを受けて業務を遂行しています。
DtoD(医師と医師)の場合は、医療スタッフが打ち合わせに参加する遠隔カンファレンス、放射線診断医の診断を仰ぐ遠隔放射線診断が行われています。
遠隔での若手の医師の教育、トレーニングなどはコロナの時期に飛躍的に技術・機器ともに発達・普及しました。
今後は、在宅医療や介護サービスの分野で発展すると思われ、身近になり、慢性期の治療でも遠隔医療が有効となります。
話変わって、究極の遠隔医療についての話題です。
「医師は自ら診察をせずに治療をしてはならない」と医師法で定められているので原則は対面診察ですが、
絶対に対面できないない場所:宇宙空間での医療のお話になります。
日本の多くの研究テーマが国際宇宙ステーション(ISS)で行われていて、
代表的なものに骨粗しょう症治療薬の予防的使用で骨が弱くならないかどうかを見る研究や放射線被曝量を測る測定器の検証などです。
ホルター心電計という小型の心電計の検証なども行われているのですがこちらは地上でモニターされているので正に究極の遠隔医療となります。
地上とISSの距離は約400Kmですので、東京と大阪を結んだ距離と同じ感覚です。
足助病院では、医療・介護・福祉サービス提供を通常の病院内に留まらず、訪問看護・診察を代表格の院外での提供にも力を入れています。
今後それらの事業のはざまを埋めて、より手厚く温かなサービス提供の一助になるものが遠隔医療なのです。