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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/07/02 

Vol.684 「イベント・アトリビューション」

執筆 院長 小林真哉

今年も暑くなって参りました。
先日来、〝酷暑日〟の呼称決定や新たな防災気象情報など気象庁の新たな発表が続いています。
本日のネタは〝イベント・アトリビューション〟についてですが
〝酷暑日〟と違い、少々イメージが浮かびにくい横文字ですね。
〝イベント・アトリビューション〟とは、異常気象(イベント)に対して、
人類による地球温暖化がどれくらい影響を与えたか(アトリビューション)を、
コンピューターシミュレーションを用いて科学的に分析・定量評価する手法のことです。
実際にはシミュレーションで「もし温暖化が起こらなかったら」という仮想を
諸々の条件下で計算を繰り返し異常気象の発生確率をはじき出して
現実世界と比較することにより温暖化(人間活動の影響)を評価するわけです。

 『んんん! なんのこっちゃ…』 
まあ、この反応も正解ではありますが…
知っておいて損はありませんので、そのまま読み進めてください。
要するに、『この異常気象は温暖化のせいですか?』の問いに科学的に応える手法とも言えます。
どこぞの大国のTOPは地球温暖化そのものを全否定して化石燃料に走っているという現実もありますが…
‥実際はどうなんでしょうか?
確かに、気象の世界は様々な要因によって日々変化していますので、
気温上昇や自然災害の増加は地球温暖化(人類の営みの結果の産物)と直接結びついているかどうかは複雑に関わりあっていて、
自然の懸賞の影響と分けることが難しいのです。
特に日本列島は四季があり、海に囲まれています。
更には中央には山脈が連なり日本海側・太平洋側と同じ時期でも気象状況は雲泥の差となります。

かつて我々が市民災害ボランティアで参加した2018年の〝西日本豪雨〟も温暖化の影響で
発生確率が3.3倍になっていたと紹介記事にありました。
優れた女性科学者をたたえる「猿橋賞」を受賞された東京大学大気海洋研究所准教授の今田由紀子氏が報告されています。
ご興味のある方は、東京大学 大気海洋研究所 気象システム研究系のHPを覗いていただければと思います。

先日、自称? コラム〝結の扉〟のファンのお姉様にご指導いただきました。
『院長先生のコラムも時々読むけどな~ たまに難しすぎるよ!』
書いていて、おそらく今日のコラムはお叱りを受ける内容かと自覚してます。
かつての演奏会では、1972年(今から54年前)のレコード大賞受賞の名曲
ちあきなおみの〝喝采〟は、『新しすぎる』とお叱りを受けましたが…
話題選びも楽曲選びも奥が深いのです。

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